【柔道】男子代表・鈴木監督「勝ち続けるほど真価問われる」GS初優勝の斉藤立のさらなる成長に期待

オンラインで取材に応じた鈴木監督(東スポWeb)

柔道のグランドスラム(GS)バクー大会から帰国した男子代表の鈴木桂治監督(41)がオンラインで取材に応じた。

今大会は男子100キロ超級の斉藤立(19=国士館大)が、シニアのワールドツアー初出場で優勝を果たした。斉藤は、ロサンゼルス&ソウル五輪金メダルで全日本男子監督も務めた故斉藤仁さん(享年54)の次男。鈴木監督は「海外での試合が試合で本人も『すごく緊張しました』と話していた」と明かしたうえで「重量級らしい、しっかり投げる、相手の技を受ける、寝技もそうだし、全体を通して本当にいい柔道を見せてくれた」と称賛した。

特に決勝で対戦した世界ランキング11位のテムル・ラキモフ(タジキスタン)を〝厄介な相手〟として警戒しながらも一本勝ちを収め「さばきとか技の受け、組手においてしっかり対応できていたので、そういう意味では成長を感じることができた」と振り返った。

3年後のパリ五輪に向けて上々のスタートを切った斉藤だが、鈴木監督は「まだ1回。今回はいい結果だったが、こうやって結果を残すことで研究もされる」と指摘。続けて「若い選手、ベテラン選手でも、まだまだお前には負けないと思っている海外の選手、日本国内も含めて大勢いると思うので勝ち続けることが大事」と強調した。

さらに「勝ち続ければ勝ち続けるほど本人の真価が問われてくると思う。この結果に驕ることはないと思うが、さらに俺はやれるんだという思いを持って自分自身の強化につなげていってもらいたい」と期待を込めて語った。

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