新感覚SFエンターテイメント『カオス・ウォーキング』本編冒頭映像リリース!

ガーディアン賞、カーネギー賞など数々の名立たる文学賞を制する作家パトリック・ネスによる傑作SF小説『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉をついに映画化。全世界のSFファンが固唾を飲んで完成を待ち望んだ本作の冒頭映像を大解禁。 遥かなる宇宙をたゆたうような神の視点は、地球と見まがうような〈ニュー・ワールド〉を目指して一直線に大気圏へ突入する。広大な緑の広がる森の中にもぐりこんだ視点の先にいるのは、主人公のトッド・ヒューイット(トム・ホランド)だ。 愛犬マンチーを引き連れ、森の中を一人で散策中。「ここは静かだ。安らげる。僕のノイズだけ。誰のノイズも聞こえない」という声が聞こえる。それはトッドの思考がノイズとして外部に漏れだして聞こえる心の声。ここ〈ニュー・ワールド〉では、思考や心の中の思いがすべて表にあふれ出てしまうのだ。 そんなノイズから、トッドが孤独を好む物静かな青年であることがわかる。クローラーなるもの凄くでかいカブトガニのような昆虫をナイフ一発で仕留めるバトル能力の高さはあるようだが、どちらかというと根暗系性格。でも仕留めたクローラーをマンチーに餌として与えるなど優しい一面もある。トムが演じた『スパイダーマン』のピーター・パーカー寄りのキャラ設定か。 森林で孤独を満喫していると、邪魔なノイズが聞こえてくる。そのノイズの主は馬に乗ったアーロン牧師(デヴィッド・オイェロウォ)だ。トッドに対してノイズを使って「土が呪われた。お前のせいだ。お前は塵だ」などと絡んでくる。無視を決め込んで自らのノイズ放出を抑えようとするトッドだが、さすがにイラついて「牧師なんていらない。誰も教会に行かない」とついつい口ならぬ、ノイズを滑らせてしまう。もちろんアーロン牧師の耳にも届き、不穏な空気に。案の定アーロン牧師から「ノイズを隠すな」と詰められて、トッドは思い切り殴り飛ばされてしまう。 『スパイダーマン』のトムならば、ここでウェブシューターを繰り出しての一撃必殺だが、そもそも映画が違う。トッドは恨めしそうな視線をアーロン牧師に投げるだけで「平然としていろ」と自らのノイズでクールダウンを図る。なぜトッドは変に絡まれ、かつやり返そうとしないのか?〈ニュー・ワールド〉とは一体どのような星なのか。ここから先は映画館で是非ご確認を。

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