那須塩原で突風被害 住宅の屋根など飛ばされる

突風でトタン屋根がはがれかけた物置(左上)。右下の田畑に落ちているのは隣の家から飛ばされてきたトタン屋根=10日午後2時半、那須塩原市三区町

 10日午後1時ごろ、那須塩原市内で突風が発生、住宅の屋根が壊れるなどの被害が相次いだ。けが人はいないという。

 栃木県や市などによると、同市三区町の住宅3件で屋根の瓦が飛ばされるなどの被害があり、その他にもビニールハウスなどの破損や物置の基礎が盛り上がるなど11件の被害があった。

 母屋に隣接する納屋のトタン屋根がはがれたという女性(67)は「『ゴー』という風の音がすさまじく、いろいろな物が飛んできて怖かった」と話した。

 被害を受けた家の近くに住む男性(50)は、午後1時ごろ渦を巻いた風が枯れ葉などを巻き上げる様子を携帯電話で撮影。「ひょうが降った直後に風の勢いが強まった」と振り返った。

 那須地区消防本部によると午後1時ごろ、男性から「10分くらい前に、竜巻のようなものに納屋の屋根を飛ばされた」と通報があった。同市内に竜巻注意情報などは出ていなかった。

 宇都宮地方気象台は同日午後3時半すぎに現地に職員を派遣したが、下野新聞の取材に「原因は調査中」とした。

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