最優秀リリーバー賞 アはヘンドリックス、ナはヘイダーが受賞

日本時間11月11日、今季の最優秀リリーバー賞の受賞者が発表され、ア・リーグ(マリアーノ・リベラ賞)はリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)、ナ・リーグ(トレバー・ホフマン賞)はジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)が受賞した。ヘンドリックスはアスレチックス時代の昨季も受賞しており、2年連続受賞はリーグ初の快挙。ヘイダーは2018年、2019年に続いて3度目の受賞となり、昨季のデビン・ウィリアムスも含め、ブリュワーズから4年連続の選出となった。

ヘンドリックスはホワイトソックス移籍1年目の今季、69試合に登板して71イニングを投げ、8勝3敗38セーブ、防御率2.54の好成績をマークして自身初となる最多セーブのタイトルを獲得。被本塁打は多め(11本)だったが、113奪三振に対して四球をわずか7つしか与えないなど、被打率.174、WHIP0.73と安定したピッチングを披露した。自己最多の75試合に登板して防御率1.80とブレイクを遂げた2019年こそアロルディス・チャップマン(ヤンキース)の次点に終わったが、昨季、そして今季と2年連続受賞。3年5400万ドル(年平均1800万ドルはリリーバー史上最高額)という大型契約に応えるシーズンを過ごした。

ヘイダーは60試合に登板して58回2/3を投げ、4勝2敗34セーブ、防御率1.23、102奪三振を記録。最多セーブのタイトルを獲得した昨季は自己ワーストの防御率3.79とやや安定感を欠いたが、今季は一転して自己ベストの防御率をマークした。ポストシーズンでフレディ・フリーマン(ブレーブス)に痛恨の一発を浴びたものの、レギュラーシーズンは7月28日のパイレーツ戦で2失点したのを最後に21試合連続無失点のまま終了。2014年に最優秀リリーバー賞の表彰がスタートして以降、3度の受賞は史上初の快挙である。

最優秀リリーバー賞の表彰は2005~13年に存在した「デリバリー・マン・オブ・ジ・イヤー」に取って代わる形で2014年からスタート。各リーグを代表する名クローザーの名前が冠せられた。受賞者はマリアーノ・リベラ、トレバー・ホフマン、デニス・エカーズリー、ロリー・フィンガース、リー・スミス、ジョン・フランコ、ビリー・ワグナーという7人の偉大なリリーバーの選考によって決定される。

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