メッツの新GM候補にクロミー氏が浮上 元ナショナルズGM補佐

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、メッツの新GM候補の「フロントランナー」として元ナショナルズGM補佐のアダム・クロミー氏の名前が浮上しているようだ。クロミー氏はナショナルズのフロントオフィスに10年間在籍し、マイク・リゾーGMの下で順調に出世街道を歩んでいたものの、弁護士になるために球界を去った人物。メッツのスティーブン・コーエン・オーナーはクロミー氏と直接会って話をしており、クロミー氏の登用を真剣に考えているとみられる。

メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は日本時間11月10日の時点で「多くの候補者と話をしており、新GMを決定する期限は設けていない」と語っていた。すでにセオ・エプスタイン、ビリー・ビーン、デービッド・スターンズといったビッグネームを筆頭に、リストアップした候補者にことごとくGM就任を断られており、解任が決まったザック・スコット(飲酒運転で8月末から休職)に代わる新GM探しは難航。クロミー氏だけでなく、前エンゼルスGMのビリー・エプラーに興味を示しているとの報道もある。

メッツはルイス・ロハス監督を解任しており、新GMだけでなく、新監督も探す必要がある。まだ来季のコーチングスタッフの顔ぶれも確定していない(投手コーチのジェレミー・ヘフナーのみ留任が発表されている)。アルダーソンは新GMに監督・コーチの決定権を与える意向を示しており、来季のチームを率いる監督・コーチの決定は新GMの決定後ということになる。

セクハラ問題で解任されたジャレッド・ポーター、飲酒運転で解任されたスコットと2人続けてGMに不祥事が発生したメッツは、GM不在のあいだ、アルダーソンがフロントオフィスの指揮を執っていたが、アルダーソンは新GMの決定後は編成部門を離れ、ビジネス部門に専念する予定だという。クロミー氏という「フロントランナー」が浮上した今度こそ、フロントオフィスのリーダーとなる新GMを決定することができるだろうか。

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