首謀者の旭琉会幹部らを逮捕 5000万円被害の不正アクセス容疑 沖縄など9県警

 インターネットバンキングに不正アクセスし、全国9県にまたがる被害者から現金総額5千万円以上がだまし取られていた事件で、県警サイバー犯罪対策課など9県警合同捜査本部は11日までに、犯行の首謀者で指定暴力団旭琉会幹部の男らを不正アクセス禁止法違反、電子計算機使用詐欺、窃盗の容疑で逮捕した。県警は11日午前、那覇市内の旭琉会事務所などでの家宅捜索に着手した。

 

【動画】暴力団事務所を家宅捜索する様子

 
 捜査関係者によると、首謀者の容疑者は3人いて、県外での指示役も含まれているという。県警はこれまでに「指示役」や現金を引き出す「出し子」、口座を提供する者などの役割を担った容疑者20人以上を摘発していた。

 9県にまたがる被害者は100人以上いて、被害総額5千万円以上はすべて、県内のATMなどで引き出されていた。県警は被害金が暴力団組織の資金源となっていた可能性を視野に捜査を進めている。 
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