北有馬に幻想的な光 冬の風物詩「フェスティビタス ナタリス」

約4万個のLEDが輝く高さ約30メートルの巨大ツリー=南島原市立有馬小

 長崎県南島原市北有馬町が幻想的な光で包まれる冬の風物詩「フェスティビタス ナタリス」が9日夜、市立有馬小周辺で始まった。2本の巨大ツリー(高さ約30メートル)と173本の街路樹に取り付けられた計約7万4千個の発光ダイオード(LED)が来年1月4日まで町中心部を照らす。
 地域活性化グループ「市冬のお祭り実行委」(田島万裕会長)の主催で25回目。イベント名はラテン語で「クリスマスの祭り」。約400年前、日野江城下でキリシタン文化が繁栄した当時の行事を再現している。12月のメインイベント「南蛮行列」はコロナ禍で昨年に続き中止する。
 同校であった巨大ツリーの点灯式では6年の宮田政虎君(12)がスイッチを入れると、LEDの華やかな光が校庭を照らし、児童や住民から歓声が上がった。宮田君は「物心ついたころから楽しみにしていた光景。いつまでも大事にしたい」と笑顔で話した。

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