アーセナルのアルテタ監督が師と仰ぐベンゲル氏に〝復帰要請〟

アーセナル黄金時代を築いたベンゲル監督(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのアーセナルを率いるミケル・アルテタ監督(39)が、クラブで黄金時代を築いたアーセン・ベンゲル氏(72)に〝復帰要請〟した。

ベンゲル氏は現在、国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・フットボール・ディベロップメント部門のトップとして、W杯の隔年開催案の検討などに携わっている。

そうした中、アルテタ監督はチームを長年率いた名将のアーセナル復帰を熱望したと英スポーツ専門放送局「スカイ」が報じた。

「彼にもっとクラブに参加してもらいたい。選手たちは彼を愛し、恩恵を受けるだろう。そして彼を招くことで刺激を受けると思う。クラブにとってそれは大きな後押しになると思う」とメリットを強調。経営陣やフロント、アドバイザーなど要職での復帰を要請した。

「彼にとっては20年以上もの間、非常に苛烈な生活だったので少し離れる必要があるだろう。ただ、すべての関係者が彼をもっと(クラブに)関わらせることは非常に有益だと思う」と重ねてベンゲル氏招へいの重要性を強調した。アルテタ監督にとってベンゲル氏は指導者の師と仰ぐ存在であり、タッグ結成を強く希望している。

一方で同局は「ベンゲル自身はサッカーの監督業への復帰を否定していない。彼は次の役割として、代表チームを担当する可能性があることを示唆している」と指摘。母国フランスを含め、代表チームを率いることに意欲を見せているようだ。

世界的名将の今後の行方に注目が集まる。

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