糸魚川市京ケ峰2の玉翠園・谷村美術館で10日夜、恒例の企画「秋の庭園ライトアップ2021」が始まった。14日まで、紅葉の時季を迎えた日本庭園の夜景、照明に浮かび上がる美術館の造形美が楽しめる。
同イベントはガーデン・ミュージアム運営協議会(室川進一支配人)が毎秋に実施している。今年は「つながるライトバルーンプロジェクト」とコラボレーション。光る球体「ライトバルーン」が美術館内に設置され、一緒に撮影できる。
バルーンは「光明佛身」の展示室に置かれ、光と影による幻想的な雰囲気を醸し出した。
初日に来場した作家のイワタマサヨシさん(57、東京都江東区)は「コロナ禍で分断された社会に『つながり』をつくりたい」と、作品に込めた思いを話した。
親子3人で来場した同市越の自営業男性(32)は、作品の前に立ち「すごい。バルーンが月に見える。空間に包まれるような感じがした」と感動。ホールの窓越しに見える紅葉の風情にも浸り「(実際の)月と星も見られて、ちょうど良い時に来た」と喜んだ。
実施に当たり同協議会は、新型コロナウイルス感染症対策への協力を呼び掛けている。公開時間は午後5時から同7時30分まで(最終入園は同7時)。入園料は大人500円、高校生以下300円。公式チラシを持参すると5人まで100円引きとなる。
問い合わせは同協議会(電025・552・9277)へ。