教育支援教室生が職場体験 宮崎青年会議所 初企画

宮崎市の企業で職場体験を行う教育支援教室に通う生徒ら

 宮崎青年会議所(川越英和理事長)は、登校が困難な小中学生が通い、市内に6カ所ある宮崎市の教育支援教室を利用する中学生を対象にした職場体験を実施している。会員企業に協力を呼び掛け、初めて企画。10日は生徒4人が市内の企業を訪ね、働く意義や仕事の役割などに理解を深めた。
 市教委によると、中学生の職場体験は各校が行っているものの、同教室の生徒は大人数になじめないなどの理由で参加が難しいという。今回は三つの教室から3年生14人が希望し、9社が8~12日のいずれかで受け入れる。
 10日は通信機器の販売を手掛ける九州情報機器コンサル(宮崎市清武町)が、生徒4人に事業内容などを紹介。生徒たちは同社の紹介動画製作に携わり、完成作品は同社が管理する市中心部の大型ビジョンで流す予定という。
 参加した生徒は「いろいろな仕事が、身近な暮らしとつながっているのが分かった」などと感想。企画した同会議所・地域の価値発信委員会の新森康弘委員長は「今回の体験が社会や仕事について考えるきっかけとなり、子どもたちの将来に役立てばうれしい」と話していた。

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