”エキニシ”大規模火災 被災店主は「ショック」 広島

(佐藤弥生記者)

「午前9時をまわり現場ではお店の人立ち合いのもと警察や消防による実況見分が行われています」

10日、広島駅近くの「エキニシ」で起きた大規模火災。

警察や消防、約60人態勢で実況見分が行われ、発生後初めて被災した店の関係者らが自宅や店舗の中に入り状況を確認しました。

この火事は10日午前5時半ごろに発生し、約10時間後に消し止められましたが24軒が全焼し6軒の一部を焼きました。

警察によりますと火元はけがをして搬送された男性の家の1階。

朝食を食べていた時ににおいに気づき80代の母親を連れて避難したあと近隣住人に消防への通報を頼みましたが、燃え広がったということです。

火元から約10mのところで鉄板焼き店を営む伊藤勝さん。火事の後、初めて目にしたお店は一変していました。

(広島赤焼えん伊藤勝店長)

「こんな感じですね上がこんな…火の回りは上からのまわりの方が影響が大きいのではないかという話は聞いている」

3階建ての店は上の階の被害が特に大きく屋根も一部焼け落ちていました。

比較的被害が少なかった一階部分も消火活動の放水などで水浸しに。

エキニシでは約20軒が焼けた3年前の火事からあらためて対策を強化。伊藤さんのお店でも消火器や避難器具の確認や火の元のチェックを行ってきました。

まもなく訪れる忘年会シーズン。意気込んでいた矢先の火事に伊藤さんは肩を落とします。

(伊藤勝店長)

「前の日まで普通に営業をしていた店が2日後の朝にこの状況になっているのでショック」

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