今やSUVは日常では味わうことのできない森林浴、野外のバーベキュー、大自然のキャンプなどアウトドアにも適していることから幅広いユーザーに支持されるモデルとなっている。2021年11月8日(月)に商品改良されたマツダ CX-5。そこで追加された特別仕様車のフィールドジャーニーはアウトドア嗜好のユーザーに適した装備を備える。その対抗馬となりそうなのがスバル フォレスターだ。フォレスターは防水性の高い内装を備え、アウトドアユーザーから支持されている。今回はそんなCX-5のフィールドジャーニーとスバル フォレスター X-BREAKを比較してみたい。
ボディサイズはCX-5の方がコンパクトだがどちらも4WDを備える
まずはボディサイズを比較してみよう。
CX-5のボディサイズは、全長4545mm×全幅1840mm×全高1690mm。一方、フォレスターのボディサイズは全長4640mm×全幅1815mm×全高1715〜1730mm。全長と全高はフォレスターの方が高い。
パワートレインはCX-5 フィールドジャーニーは2.0リッターガソリン(323万4000円)と2.2リッターディーゼルターボ(355万5000円)をラインナップし、どちらも4WDのみの設定となる。フォレスター X-BREAKには2.0リッターにAWD(308万円)が設定されている。
フィールドジャーニーではアンダーガードなどの装備が悪路でもグイグイ進んでいける力強さを表現する
フィールドジャーニーのエクステリアは黒い樹脂パーツにシルバーのアンダーガード風の表現を組み合わせ、クロカン4WD的なイメージを持たせることでタフな使用シーンにも耐えうる道具感を表現している。
従来のマツダSUVはクーペスタイルでオシャレなイメージだったが、それを崩さずにアウトドアにも対応するデザインに仕上がっているのが特徴的だ。
フィールドジャーニーのインテリアはライムグリーンの加飾をシートステッチやエアコンルーバーにも採用。スエード調のシートは六角形のエンボス加工を施し、実用的な機能性とともにSUVらしいタフさ、アクティブなライフスタイルを表現した。
一方、フォレスターのX-BREAKはフロントグリルやフォグランプガーニッシュのブラック塗装に加えてフロントバンパー、サイドクラッディングやルーフレールに入ったオレンジラインがタフな印象を持たせる。
インテリアは黒系の撥水ポリウレタンにオレンジステッチを施した防水シートをはじめ、オレンジのアクセントカラーが際立つステアリングやシフトレバーなどにアクセントカラーによる加飾を用意し、タフギア感を際立たせている。
フィールドジャーニーにはオールシーズンタイヤを装着! 撥水加工の荷室も用意される
両車はよく似た部分もある。どちらも17インチホイールを履いており、フォレスター X-BREAKではブラック塗装、CX-5 フィールドジャーニーではグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールにオールシーズンタイヤを備えた。
また、荷室容量はほぼ互角だ。両車とも荷室やフロアには防水加工が施されており、アウトドア趣味を持つ人たちにとっては汚れた荷物をそのまま乗せられるメリットは大きい。とくにフォレスターはシートも防水仕様だ。
また、どちらも走行モードセレクターを用意する。フィールドジャーニー専用の「オフロードモード」を設定。路面の傾斜を判定し、登りと下りとでアイドリング回転数を変化させ路面状況に応じたトルク特性が得られる。
フォレスターにも悪路からのスムースな脱出をサポートするドライブモード「X-MODE」を搭載。滑りやすい道に「SNOW/DIRT」、タイヤが埋まってしまうような道に「D.SNOW/MUD」と2つの悪路モードが用意されている。
大きな違いはないが、やはり道具感を求める人にとっては角張ったデザインや撥水シートを備えるフォレスターの方がしっくりくる。
特にファミリーでアウトドアを楽しみたいという人にとってはフォレスターの方が、車内での食べこぼしや泥だらけになった子供がそのままシートに座ってしまっても安心だ。しかし、CX-5はアウトドアでもオシャレに決めたいという人にとっては唯一無二の存在となるだろう。
【筆者:MOTA編集部】