ジョンソン・エンド・ジョンソンCEO、退任後にアップルの取締役会に参加 IT業界の巨人アップルにヘルスケア業界のリーダーが新たに加わる

アップルは、ジョンソンエンドジョンソン(Johnson & Johnson)のCEOを退任したアレックス・ゴルスキー氏が同社の取締役会に参加することを発表しました。GAFAの一角をなすIT業界の巨人アップルにヘルスケア業界のリーダーが新たに加わることになる。

ゴルスキー氏は、1988年にジョンソン・エンド・ジョンソンに入社、営業、経営、マーケティングなどの経験を積み、2012年にCEOに就任、イノベーションとテクノロジーを最優先事項とし、画期的な投資により、医薬品、医療機器、コンシューマーヘルス分野の未来を切り開いてきました。同社は、ゴルスキー氏がCEOおよび会長を務めていた間に、世界最大のヘルスケア企業となり、新たな医療技術の研究開発においても有数の革新的企業となっています。

アップルのCEOであるティム・クック氏は、

「アレックスは、長年にわたりヘルスケア分野のビジョナリーとして、その卓越した洞察力、経験、テクノロジーへの情熱を、人々の生活を向上させ、より健康的なコミュニティを構築するために役立ててきました。彼のリーダーシップと専門知識は、私たち全員にとって有益なものになると思います」

と述べています。

現在アップルの会長でありCalico(Googleの親会社Alphabetグループの1つ)のCEOであるアーサー・レビンソン氏は、以前は製薬業界の最大手ロシュグループのジェネンテック社のCEOと会長を長いあいだ(1995-2014)務めた医療・バイオテクノロジーの巨人でもる。

アップル会長のレビンソン氏は、以下のように述べている

「ゴルスキー氏は、ヘルスケアの最も緊急かつ複雑な課題に最先端のテクノロジーを提供することに長年貢献してきた。彼の発言力とビジョンは、アップルがテクノロジーの力で人々の生活にポジティブな影響を与え続けることに貢献するだろう」

アレックス・ゴルスキー氏は、

「テクノロジーには生活を改善し、より健全なコミュニティを作る可能性があるというアップルの信念を長い間共有してきました。アップルの取締役会に参加し、私たちの生活を可能にし、向上させるために常に革新を続ける価値観主導の企業の一員になれることを光栄に思います」

と述べています。

アップルの会長でもあるアーサー・レビンソン氏は、GoogleグループのCalico社のCEOでもる。Calico社は老化現象や加齢に伴う病気の研究を目的に設立されています。GoogleがCaliko社の事業を分社化したことによって、会社単位でのアップルとの競合関係はなくなっています。病気の研究のような人類の未来に役立つプロジェクトでは、アップルとGoogleも手を組んでいるようである。

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