【新型コロナ】ドイツ国内の新規感染者数、5万人越え 過去最多

 ドイツの保健当局は11日、この日新たに5万196人が国内で新型コロナウイルスに感染したと発表した。流行開始以来過去最多となっている。

10月中旬以降、死亡者も急増

 ドイツ国内の感染状況が再び感染爆発の様相を見せている。11日、保健当局が発表した新規感染者数は5万196人で、流行開始以来の過去最多を更新した。同様に過去最多を更新した10日の新規感染者数よりもさらに1万人以上増加しており、「第4波」が本格化したとの懸念が広がっている。

 ドイツでは感染拡大抑止の有効手となるワクチン接種完了率が、他の欧州諸国と同様67.2%(11月9日現在)と伸び悩んでおり、行動規制の緩和を続ける方針のなかでは、さらなる抑止の打ち手がない状況だ。9月から接種完了者を対象に3回目のブースター接種を開始しているが、その効果はまだ出ていないとみられる。

 感染者が増えるにつれ、「第3波」のピークにはまだはるかに及ばないものの、死亡者数も上昇カーブを描き始めており、深刻な状況を再び迎えるのではないかと政府関係者は危機感を強めている。イェンス・シュパーン保健大臣は現状について「ワクチン未接種者のパンデミックだ」と表現し、未接種の国民を批判した。

© 合同会社ソシオタンク