ルーキーには過酷なブラジルGP。角田裕毅「経験を積み自信も深まった。対処法は分かっている」F1第19戦プレビュー

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅にとって、ブラジルのインテルラゴス・サーキットは初めて走るコースだ。その上、この週末はスプリント予選フォーマットで開催されるため、金曜FP1の後にはすぐに予選が行われ、ルーキーにとっては困難な週末になる。

 前戦F1メキシコGPでは、予選9番手を獲得したものの、パワーユニット(PU)交換によるペナルティで降格され、17番グリッドからスタート。1周目の混乱のなかでアクシデントに遭い、早々にリタイアという結果になった。

 だが、角田は金曜、土曜のパフォーマンスは今シーズンベストといえるものだったとして、前戦を前向きに振り返っている。

2021年F1第18戦メキシコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「メキシコGPのレースは1周目で終わってしまいましたが、日曜までのパフォーマンスは今季一番とも言えるものだと感じています」と角田はチームのF1ブラジルGPプレビューリリースのなかでコメントしている。

「3戦連続でQ3進出を果たし、レースウイークを通じてペースはよかったですし、マシンへの自信も深めていくことができました。初めてのメキシコでしたが、がっかりするようなことはなく、素晴らしい経験になりました。ファンの皆さんはすごく情熱的で、会うことができてとてもよかったです」

 ブラジルGPに向けては、スプリント予選フォーマットが導入されるのは今年3回目であり、厳しい状況ではあるもののうまく対処できるはずだと角田は語った。

「そして、このブラジル・サンパウロも初めての地です。コースを走ったことがない上に、今回はスプリント予選フォーマットで行われるので、予選前に初コースを習熟する機会は1時間のフリー走行しかありません」

「ただ、これまで2回開催され、僕も経験を積んでマシンへの自信も深まっているので、何が起きるか、どう対処するのがベストなのは分かっています」

2021年F1第19戦ブラジルGP木曜 トラックウォークを行う角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

© 株式会社三栄