クリスマスツリー点灯、電源はデンキウナギ 藤沢・新江ノ島水族館で展示

デンキウナギが出す電気を活用したツリー点灯(新江ノ島水族館提供)

 デンキウナギが放つ電気を活用して点灯したクリスマスツリーが、新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)で展示されている。毎年恒例の企画で、デンキウナギの生態を知る学習の場にもなっている。

 エコなエネルギーをつくり出し環境への配慮に一役買っているのは、体長71センチのデンキウナギ。「Merry Christmas」と表示された水槽内にウナギが出す電気をキャッチする板を設置し、取り込んだ電気を増幅してツリーのイルミネーションに送電している。

 デンキウナギは頭側がプラス、尾側がマイナスの電極で、餌を取ったり、身を守るために電気を出している。同館ではこうした生態も分かりやすく紹介。毎年、11月1日から12月25日の2カ月弱の間だけ働き、それ以外はバックヤードでのんびり暮らしているという。

 このほか、同館ではクリスマス期間(11月1日~12月25日)の企画として、マツカサウオやヒカリキンメダイなど光を放つ海の生物を展示した「キラキラ輝く光のクリスマス」などを開催している。問い合わせは、同館電話0466(29)9960。

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