新型CX-5と新型ハリアーどっちが欲しい!? 約6割がマツダ推しも、課題は販売店の対応力【みんなの声を聞いてみた】

マツダ CX-5が2021年11月8日(月)に商品改良を行った。新型モデルでは、新たにデザイン、走り、使い勝手に至るまで手が加えられているほか、スポーティな「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」、アウトドアテイストが加えられた「Field Journey(フィールドジャーニー)」といった2タイプの仕様が追加された。人気のミドルサイズSUVカテゴリーで今後のセールスが気になるところだが、同カテゴリーでは人気を博すトヨタ ハリアーが存在する。果たして購入検討者達はどちらが実際に欲しいと感じているのか? SNSで挙げられているみんなの声を探ってみた。

マツダ CX-5 vs トヨタ ハリアー

マツダの人気SUV、CX-5が大幅改良

新型CX-5では、フロントフェイス、フロントグリルのタフさや力強さを強調したデザインに変更されている。ボディカラーには新たに「ジルコンサンドメタリック」を追加。

また、マツダ3から採用している背骨がS字を描き骨盤が立つことで長時間運転しても疲労感の少ないドライビングシートを採用。そして路面から伝わってくる振動を優しく伝えるシャシーやボディなど構造面を見直した車両構造技術「スカイアクティブアーキテクチャー」の考え方が取り入れられ、快適性・静粛性が高められている。

さらに、今回の改良では、ユーザーのライフスタイル・価値観の多様化に対応するべく、スポーティなテイストが加えられた「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」と、アウトドアテイストが加えられた「Field Journey(フィールドジャーニー)」といった2タイプの仕様が追加された。

新型CX-5の価格(税込)は、267万8500円~407万5500円。

2021年上半期で5万台近くもの販売台数を誇るハリアー

トヨタ 新型ハリアー

一方のトヨタ 新型ハリアーは、2020年6月にフルモデルチェンジ。流麗なクーペフォルムのエクステリアに、馬の鞍をイメージした個性的なセンターコンソールのデザインをはじめ、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ初採用するなど、上質なインテリアも備える。価格(税込)は299万円~504万円。

コロナ禍の真っただ中でのデビューにもかかわらず、自販連(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)が発表するデータでは、2021年上半期(1月~6月)で4万8271台(月平均8045台)を売り、販売ランキングでは5位にランクインするなど登場から高い人気を誇っている。

アンケートでは約6割が新型CX-5推しという結果に

マツダ 新型CX-5, トヨタ 新型ハリアー
マツダ 新型CX-5, トヨタ 新型ハリアー

人気のミドルサイズSUVカテゴリーに属する両モデルだが、実際に購入検討者などは買うなら新型CX-5 or 新型ハリアーどちらと考えているのか? MOTA(モータ)では公式Twitter上でアンケートを募集した。

アンケート測定期間:2021年11月9日(火)~11月10日(水)/測定方法:MOTA編集部公式Twitter

Twitterアンケートでは、全体の60.3%が「新型CX-5」と答え、残りの39.7%が「新型ハリアー」という回答結果となった。

また、アンケートの他にもSNS上ではどのような意見が飛び交っているのか確認してみた。

新型CX-5を推す声としては、

「CX-5の方がシンプルで無駄がないデザインで好み」

「もちろん年次改良を挟んでいるのは分かっているが、CX-5のデザインが何年経っても色あせないのは素晴らしいと思う」

「CX-5はエントリーグレードでも内装の質感は悪くない。ハリアーは上級グレードはさすがに質感高く見せているが、下位だとコストを抑えているのが分かる」

といった声が挙がっている。CX-5はグレードごとによる質感の落差が少なく、仮に上級グレードでなくても満足感は高い印象。それがこれまでの人気の理由の1つとも言えるのだろう。

一方、ハリアーに関しては、グレードごとの質感の違い以外にも、

「リアのウィンカーが好きになれない」

「新型になって鷹のエンブレムが無くなり、格落ち感がある」

といった声も見受けられた。

ブランド力、販売店の満足度ではトヨタの圧勝

トヨタ 新型ハリアー

逆に新型ハリアーを推す声としては、

「ハリアーはカッコいいのもそうだが、やはりトヨタブランドというのが大きい」

「どちらもクルマ自体は遜色ないと思う。ただ、メーカーで見たとき、やはりトヨタというのは強いと思う」

など、やはりトヨタといったネームバリューが大きいとする声は少なくない数で存在した。こうした点も2021年上半期(1月~6月)で5位にランクインする好調なセールスにつながっているのは間違いないだろう。

また、これに付随して見過ごすことの出来ないこんな声も一部で挙がっている。

「マツダはショールームを綺麗にするのは良い。ただ、それ以上に営業マンをしっかり育ててほしい(もちろん、中には良い人もいるが)」

「トヨタは販売店もきちんと教育されているようで、不快な気持ちを持ったことはない。マツダの販売店では、クルマをゴリ押しするばかりで、そのクルマを持ったらどう生活が豊かになるかなど魅力的な提案はなかった」

もちろん全てのマツダの販売店がそうだということではないが、こうした声が現実に挙がっているのも事実。クルマの評価は高いだけに、速やかな改善が求められる。マツダでは、2022年以降にクロスオーバーSUVのラインナップ拡充も発表されており、今後のセールス拡大のためにも期待したいところだ。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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