韓国の名門・成均館大学の学生が運営するウェブサークルで日本統治期の「植民地収奪論」と「植民地近代化論」の両論を並べて紹介する告知があり物議を呼んでいる。
参考記事:韓国紙「台湾はなぜ日本統治期に寛大なのか」「韓国では想像すらできない…二重的歴史認識」
11日、複数のオンラインコミュニティでは成均館大学の学生が運営する「成均ウェブジン」のSNSアカウントに投稿キャプチャ写真が拡散した。韓国各紙も報じた。
この投稿は、「学術」セクションで作成された文章を紹介し、「今日は韓国民族の大きな苦痛だった日帝強占期を眺める二つの視線について紹介しよう。日帝強占期を抑圧の歴史であったと見る視点以外にも、韓国の成長基盤が形成された時期と見る視点があることをご存知でしょうか」と書かれている。
続けて、「今回の学術セクションでは《植民地収奪論》と《植民地近代化論》に調べました。学友の皆さんが日帝強占期に対する視野を広げ、本人の考えはどうなのか少しでも悩んでみる時間を持てれば良い」と伝えた。
画像:成均ウェブジンの当該投稿
実際、成均ウェブジンの478号には「植民地収奪論」と「植民地近代化論」を紹介する文が掲載されていたことが分かった。(現在は削除)同文章では「収奪論」を主張するシン・ヨンファソウル大名誉教授・ノ・スヨル忠南大名誉教授、「近代化論」を主張するイ・ヨンフン前ソウル大教授、キム・ナクヨン東国大学教授などの言葉を引用して朝鮮土地調査事業、産米増殖計画、朝鮮工業化政策などに対する二つの視線の違いを説明した。
同文章はまた、「ふと、これまで日帝強占期をどう見てきたかという悩みがある。あまりにも収奪論的に見たのではないかと思うにもかかわらず、収奪が本質であるという考えは消すことができない」などと伝えている。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「植民地近代化論を支持する人間も自由に話せるようになるべき。間違った主張なら支持を受けずに消えるだろうから。無条件駄目だというからおかしいのだ」
「親日派成均館大の文章を投稿した奴を徹底的に追跡し西大門刑務所の前で処罰すべき」
「バカみたいな声をまるで一つの意見のように受け入れることが必要とするバカ野郎の声を放置してきた結果だな…」
「日本がいくら収奪したといっても朝鮮に比べれば雀の涙」
「近代化論は略奪を正当化するために緻密につくられた論理」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
参考記事:韓国紙「《日本の植民地支配で韓国は近代化》は論理の飛躍」「地域と人の開発を区別できていない」