ベラルーシで政権批判のスキー世界女王が逮捕 同国大統領は「欧州最後の独裁者」

アリアクサンドラ・ロマノフスカヤ(ロイター)

2019年フリースタイルスキー世界選手権女子エアリアル金メダリストのアリアクサンドラ・ロマノフスカヤが11日、練習後に拘束、逮捕され罰金を科されたとベラルーシスポーツ連帯財団が明かした。

同財団によると、ロマノフスカヤは「会議、集会、街頭行進、デモ、その他の集団行事の開催に関する秩序の違反、当該行事の参加者による犯行、に基づいて起訴された」という。

「ユーロ・ニュース」によるとロマノフスカヤは「欧州最後の独裁者」と呼ばれるベラルーシのルカシェンコ大統領を声高に批判。昨年には、政治囚の釈放を要求する公開抗議書に、他のアスリートとともに署名。その後、多くのスポーツ選手がミンスクで拘束されている。今回の罰金は700ユーロ(約9万円)以上だという。

東京五輪では、陸上女子ベラルーシ代表のクリスツィナ・ツィマノウスカヤが代表コーチらに意に反して帰国させられそうになり、最終的にポーランドに亡命する事態も発生。なんとも物騒だ。

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