韓国紙「世界は韓国中心に動くという《天動説》止めよ」「反日に親中に...錯覚の沼に陥っている」

韓国の対日外交や対中外交が「錯覚」や「偏狭な見方」によって間違った方向に進んでいるとの指摘が元外交官などから出ている。

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韓国外交部で条約局長や駐ルーマニア韓国大使などを務めたイム・ハンテ韓国外大招聘教授は9日、ソウル新聞に掲載されたインタビュー記事において、「韓国人の対外認識は偏狭だ」「天動説から抜け出さなければならない」と指摘する。

イム教授は「何よりも世界は韓国中心に動くという考えから抜け出すべきだ」とし日韓関係ついて取り上げた。イム教授は2015年の日韓慰安婦合意について「残念な点もあるが、日本が自ら責任を認めるなど肯定的な面もあった」とし「朴槿恵(パク・グネ)前政府がもっと積極的に国民を説得しなければならなかった」と指摘した上で、同時に文在寅(ムン・ジェイン政権に対しても「もっと柔軟に接近したらどうだったのかと惜しくなる」と述べた。そして、「韓国と日本共に 《反日》と《反韓》にもたれかかる敵対的共存関係が続いている」とし「韓日共に《地動説》に立脚した韓日関係に向かわなければならない」と付け加えた。

イム元大使は韓米関係についても「米国は無条件正しいとか、米国に無条件に従わなければならないということこそ典型的な天動説アプローチ」とし「米国は堂々とした論理で接してくる相手は尊重するが、やたらペコペコする相手はむしろ無視する」と指摘する。

一方で中国との関係については、「米国と中国の両方が、韓国が相手に完全に渡れば自分たちに致命的であることをよく知っている」とし「米国と中国が共に持つ弱点と不安感を適切に活用し、韓国が自分たちを敵対視しないように米中が韓国の肩を持ってくれるように焦点を合わせなければならない」と提言している。

ニューストマトは12日、中国専門家のソ・ミョンス所長の寄稿文『賢い中国は錯覚だ』記事を掲載し、「中国に対する私たちの視点は、古くから錯覚の沼に陥っている」と指摘する。

ソ所長は、米国に代わる世界的役割を中国に期待する動きが韓国内に存在する点を挙げ、「それは80年代の運動圏勢力の根深い《反米》意識から始まった感情的な祈りであり、李永熙教授の転換時代の論理が生み出した社会主義中国、毛沢東中国に対する誤解された中国観の影響でもある」と分析した。その上で「覇権国家米国に反対し、中国を尊重し、好きになり、期待をかければ、中国も私たちの善意を知り、適切に私たちの期待を満たしてくれるという錯覚が膨んだ」と指摘した。

しかし、サード(高高度ミサイル防衛)配置に対する中国の報復や、今回の中国の尿素水輸出禁止による混乱は「韓国社会の親中勢力を困惑させている」とし、「米国を憎んで排斥し、中国を尊重しながら親中を越えて《崇中》の次元に達するほど中国路線を堅持している韓国政府は事を論理的に受け入れることは容易ではない」と皮肉った。

ソ所長は、中国の対外戦略は、今のように経済成長する以前から「常に一方的で覇権的だった」とし、「歴史的にも《善》の中国はたった一度も私たちにとって存在したことがない。王朝が変わるたびに中国は我が国を侵略し、さらには壬辰倭乱(文禄慶長の役)の時、援軍として朝鮮に来た李如松が導いた5万の明軍は、倭軍を倒すどころか倭軍よりさらに悪辣に朝鮮を収奪した」と指摘した。

そして現政権が日本には強硬であることを挙げ、「親日と反日、親米と反米、親中と反中が政治的に国家路線としてどのような意味で受け入れられるのか、国益に対する細心の注意なしに常時外交戦略が国内政治用に利用されているのが現実だ」と批判した。

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