【セCS】試合前の円陣効いた!巨人が先制点 亀井「負けた俺、終わってまうから」 

坂本の犠牲フライで巨人先制(東スポWeb)

待望の初得点だ。巨人がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦・ヤクルト戦(12日、神宮)の3回に、同ステージ21イニング目にして初となる得点を奪った。

長い道のりだった。両チーム無得点で迎えた3回、吉川の四球と亀井の安打から一死一、三塁とチャンスを作ると、坂本がセンターへの犠飛を放ち、貴重な先制点を獲得。ファイナルステージ初得点となった。

負けたら終戦となるこの日の試合前の円陣ではこんな場面も…。掛け声を任された坂本が「このまま終われないからね。何とかとりあえず今日1個勝って、明日も試合できるように」と語りかけると、ここで先輩・亀井にバトンタッチ。

突然の役割を与えられた亀井だったが「負けたら俺、終わってまうから、頼みます。俺自身も頑張るんで。何とか1勝、意地見せましょう」とナインにお願いすると、後輩たちはそれに応えるかのように結束を叫び合った。

今季限りでの現役を引退を表明している亀井にとっては、この日負けた場合は現役最終戦となる。「1日でも長く一緒に野球を」。それぞれが執念で奪った先制点でもあった。

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