コングスベルグ・デジタルとマスワークスが初の独立系ソフトウエア・ベンダーとしてオープンAIエネルギー・イニシアチブに参加

コングスベルグ・デジタルとマスワークスが成長中のエコシステムに補完的ソリューションを提供し、エネルギー業界のさらなる変革を支援

オランダ・ハーグ & 米カリフォルニア州レッドウッドシティ & ノルウェー・コングスベルグ & 米マサチューセッツ州ネイティック--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シェル(NYSE:RDS)とC3 AI(NYSE:AI)は本日、コングスベルグ・デジタルとマスワークスがオープンAIエネルギー・イニシアチブ(OAI)に参加すると発表しました。このイニシアチブは、エネルギーおよびプロセス業界を対象とし、この種のものとして初の人工知能(AI)ベース・ソリューションのオープンなエコシステムです。

OAIは、C3 AI、シェル、ベーカー・ヒューズ、マイクロソフトが2021年2月に立ち上げました。コングスベルグ・デジタルとマスワークスは、OAIに参加する最初の独立系ソフトウエア・ベンダーとして、現行のサービスを補完するソリューションを提供し、エネルギー業界のさらなる変革を支援します。コングスベルグ・デジタルは、海運、石油・ガス、公益の顧客に次世代ソフトウエアとデジタル・ソリューションを提供し、地上、水中、オフショアで安全性を向上させ、コストを削減して、時間を短縮できるようにします。

マスワークスは数学的計算ソフトウエアの開発大手であり、同社のMATLABおよびSimulinkのプラットフォームは、エンジニアリングと科学分野で発見、革新、開発を加速するために幅広く使用されています。コングスベルグ・デジタルもしくはマスワークスのプラットフォーム上で構築された一部のソリューションが、2022年よりOAIを通じて利用可能になる見通しです。これらのソリューションは、OAIの設立メンバーが提供する既存のOAIソリューションとの相互運用性を備えています。これらの統合ソリューションのビジネス価値を実証するための試行がシェルで進められています。

コングスベルグ・デジタルとマスワークスが今後提供するソリューションの詳細は、下記の通りです。

  • コングスベルグ・デジタル:ダイナミックなデジタルツインであるKognitwin Energyは、カスタマイズ可能な各種ソリューションなど、高度なデジタル化と分析向けに充実したフレームワークを提供します。部門横断的な協業の改善、高度なレベルのリモートワークの実現による運用コスト(OpEx)の削減、データ主導の意思決定の拡大、意思決定の自動化の拡大、革新の加速を通じてビジネス目標をサポートします。Kognitwin Energyは、顧客がBHC3 Reliabilityの知見を視覚化できるようにすることで、ライブデジタルツインで施設階層を把握し、高度なMLモデルを活用して機器や資産の障害を予測できるため、最終的に予定外の停止や延期によるコストを削減します。
  • マスワークスMATLABプロダクション・サーバーにより、ユーザーは化学プロセスの監視と最適化、地球物理学データ分析、AIモデリング、コモディティー取引、そして大規模生産のその他のアプリケーションで、MATLABおよびSimulinkの分析、モデル、シミュレーションを運用し、社内全体でビジネス価値を最大化することができます。MATLABプロダクション・サーバーは、実用環境に対応したMATLABおよびSimulinkのアプリケーションを、BHC3 AIスイートを活用した業務に統合する機会を提供します。BHC3 AIスイートをMATLABプロダクション・サーバーと組み合わせることで、MATLABおよびSimulinkのモデルを大規模に展開する能力を拡張できます。そうした例の1つに、地上に排出されるCOレベルを評価し、政府が定めるしきい値を下回っていることを確認するアプリケーションがあります。MATLABを基盤とするこのアプリケーションとの相互運用性は、OAIが将来提供する持続可能性ソリューションにおいて重要な一歩となります。

C3 AIの最高経営責任者(CEO)のトーマス・M・シーベルは、次のように述べています。「OAIは設立からまだ1年ですが、エネルギー業界が新技術を導入して、気候安全保障を確保できるようにする上で、並外れた進歩を遂げています。現代の世界的リーダーから成るエコシステムに、コングスベルグ・デジタルとマスワークスを迎えることは、企業AIを通じてよりクリーンなエネルギーと気候変動への取り組みを推進する上で、重要な一歩となります。」

コングスベルグ・デジタルの社長でコングスベルグのエグゼクティブバイスプレジデントのHege Skryseth氏は、次のように語っています。「コングスベルグ・デジタルは、OAIにいち早く参加するソフトウエア・ベンダーとなり、エネルギー業界を前進させるために、その他のメンバーと協業することに大きな期待を寄せています。当社ソリューションを、デジタル技術とAIの最先端を歩む企業のソリューションに統合し、エネルギー・プロバイダーが障害を予測して、コストを削減し、運用を維持できるようにするツールを提供していきます。オープンAIエネルギー・イニシアチブを通じて協業と革新を行い、より持続可能な運営を可能にするソリューションをエネルギー業界に提供することが楽しみです。」

マスワークスのフェローのJim Tung氏は、次のように述べています。「エネルギー・プロバイダーが規制準拠のためにガス排出を監視できるようにすることは、MATLABを活用した数あるアプリケーションの1つです。気候安全保障を推進し、付加価値サービスを提供するOAIのソリューションは増え続けていますが、このアプリケーションはその重要な一部となるでしょう。エネルギー業界の変革に取り組むOAIに、早い段階から参加できることを誇りに思います。また協業を通じて、新しい革新を推進することが楽しみです。」

シェルの計算科学・デジタル・イノベーション担当バイスプレジデントのDan Jeavons氏は、次のように語っています。「オープンAIエネルギー・イニシアチブは当初から、将来のためのデジタル・エネルギー・プラットフォームの開発に向けて協力するパートナーのエコシステムを目指していました。このエコシステムに、マスワークスとコングスベルグ・デジタルの能力が加わることは、喜ばしい限りです。シェルはすでに両社の技術を導入しており、今後数年間に両社の影響は拡大すると予測しています。」

ベーカー・ヒューズのバイスプレジデント兼BakerHughesC3.ai担当ゼネラルマネジャーのダン・ブレナン氏は、次のように述べています。「現在のエネルギー業界のニーズに対応するには、エネルギー事業向けの機器プロバイダー、分野専門家、産業ソフトウエアのエコシステムが必要です。オープンAIエネルギー・イニシアチブ(OAI)は、分野特化型ソリューションがエネルギー事業者向けの優れたAIと高度なソフトウエアの能力を活用できる機会を提供し、業界がAIを迅速に導入・拡張して、重要な運営効率目標と排出削減目標を達成できるようにします。」

オープンAIエネルギー・イニシアチブとその信頼性ソリューションの詳細については、https://bakerhughesc3.ai/products/bhc3-oai/をご覧ください。

C3.aiについて

C3.ai(NYSE:AI)は、企業向けAIアプリケーション・ソフトウエア企業として、世界中の組織のためにデジタル変革を加速しています。C3 AIは、完全統合された製品ファミリーを提供し、大規模なAIアプリケーションを開発、展開、運用するためのエンドツーエンド・プラットフォームのC3 AI Suite、業界別SaaS型AIアプリケーションのポートフォリオのC3 AI Applications、AIと機械学習のために設計された業界別CRMアプリケーション・スイートのC3 AI CRM、日々のビジネス課題にデータサイエンスを適用するノーコードAIソリューションのC3 AI Ex Machinaが含まれます。C3 AI製品の中核には、オープンでモデル主導型のAIアーキテクチャーがあり、データサイエンスとアプリケーション開発を飛躍的に簡素化しています。詳細については、www.c3.aiをご覧ください。

コングスベルグ・デジタルについて

コングスベルグの子会社のコングスベルグ・デジタルは、海運、石油・ガス、再生可能エネルギー、公益の顧客に、次世代ソフトウエアとデジタル・ソリューションを提供しています。当社は、モノのインターネット、スマートデータ、人工知能、海洋シミュレーション、自動化、自律運転に関する優れた能力を持つ500人以上のソフトウエア専門家から成っています。コングスベルグ・デジタルは、コングスベルグ・グループ全体のデジタル専門家が集まる中心的な存在です。

コングスベルグについて

コングスベルグ(OSEティッカー:KOG)は、国際的な大手グローバル技術企業であり、非常に厳しい条件化で業務を行う顧客のために、究極の性能を発揮するミッションクリティカルなシステムとソリューションを提供しています。国家、企業、研究環境と協力して、宇宙、オフショアとエネルギー、商船、防衛・航空宇宙などの業界で、技術開発の限界に挑戦しています。コングスベルグは40カ国以上に約1万1000人の従業員を抱えており、2020年の総売上高は、256億ノルウェー・クローネでした。

マスワークスについて

マスワークスは数学的計算ソフトウエアの開発大手です。エンジニアと科学者のための言語であるMATLABは、アルゴリズム開発、データ分析、可視化、数値計算のためのプログラミング環境です。Simulinkは、マルチドメインや組み込みのエンジニアリング・システムのシミュレーションおよびモデルベース設計のためのブロック図環境です。世界中のエンジニアと科学者がこれらの製品を利用し、自動車、航空宇宙、通信、エレクトロニクス、産業オートメーション、その他の業界で発見、革新、開発のペースを加速させています。またMATLABとSimulinkは、世界中の大学や学習機関で、教育および研究の基本的ツールとして使用されています。1984年に設立されたマスワークスは、米国マサチューセッツ州ナティックに本社を置き、16カ国に5000人以上の従業員を擁しています。詳細情報については、mathworks.comをご覧ください。

ロイヤル・ダッチ・シェルについて

ロイヤル・ダッチ・シェルはイングランドとウェールズで設立され、ハーグに本社を置き、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの証券取引所に上場しています。シェル傘下の企業は70カ国・地域以上に拠点を持ち、石油・ガスの探査および生産、液化天然ガスの生産・販売とGTL、石油製品・化学品の生産・販売・出荷、再生可能エネルギープロジェクトを含む事業を手掛けています。詳細情報については、www.shell.comをご覧ください。

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