【セCS】痛恨の引き分けで巨人敗退決定 2021年の原巨人が終戦 

7回、巨人・中川はヤクルト青木に逆転の適時打を許した(東スポWeb)

0勝3敗と負けか引き分けで敗退となる1位・ヤクルトとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦(12日、神宮)で、3位・巨人が2―2で引き分け。巨人の2021年シーズンが終了した。

同点の9回二死走者なしで代打・中田が三振に倒れると、ヤクルトベンチからナインが一斉に飛び出した。巨人ベンチは悔しさをかみしめながら歓喜のグラウンドを見つめた。

序盤は巨人ペースだった。3回一死一、三塁、坂本の犠飛で1点を先制。21イニング目にしてCSファイナル初得点を挙げた。先発・メルセデスが6回無失点と好投を見せたが、7回に2番手・デラロサが二死満塁のピンチ。3番手・中川が青木に左前へ逆転の2点適時打を浴びた。

このまま終われない巨人は8回二死二、三塁で広岡が一塁へ気迫のヘッドスライディング。適時内野安打で同点に追いついたが、反撃はここまでだった。

今季限りで引退する亀井を「2番・左翼」で起用。その亀井は試合前の円陣で「負けたらオレ、終わってまうから、頼みます。オレ自身も頑張るんで。何とか1勝、意地見せましょう」とナインを鼓舞した。

亀井自ら安打で先制点につなげたが突き放すことはできず。3試合でわずか2得点と巨人が得点力不足に泣いた。

これでヤクルトの日本シリーズ進出が決定。CSファーストステージで2位・阪神を下した巨人だが、セ王者のカベは厚かった。

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