旧那覇市民会館、3Dで記録保存 那覇市とNHKが協定

 那覇市とNHK沖縄放送局は、解体が予定されている那覇市民会館(同市寄宮)を測量し、3Dモデルのデータとして記録保存するプロジェクトに取り組んでいる。3Dモデルは来年3月ごろに一般公開する予定。両者でデータを保有し、VR(仮想現実)の映像による疑似体験や番組などに活用する。記録保存に関する両者の協定締結式が12日、市役所で開かれた。

 市民会館をレーザー照射で測量し、3Dモデルを作る。測量は10月におおむね終えており、現在はデータを精査している。

 協定締結式でNHK沖縄放送局の千葉聡史局長は「3Dモデルはバーチャル空間でのイベントに活用するなど、さまざまな可能性がある。市民会館を未来につなげたい」と話した。城間幹子市長は「市民会館は沖縄にとって日本復帰の式典をした象徴的な場所だ。どのような形で残せるかと思っていたところ、このような申し出を受け、ありがたい」と話した。

© 株式会社琉球新報社