ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』から本編映像が先行公開

1969年1月7日、トゥイッケナム・スタジオでのザ・ビートルズ. Photo: Jeremy Neech

ピーター・ジャクソン監督によるドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』から、最初の公式映像が公開された。3部作となるこの映画は、11月25日からDisney+にて独占配信される。

ザ・ビートルズの公式SNSやYouTubeチャンネルで公開された映像は、バンドがトゥイッケナム・スタジオのサウンドステージで木製の椅子に座り「I’ve Got A Feeling」を演奏している様子が紹介されている。

<『ザ・ビートルズ:Get Back』本編映像> 

この映像は、先日公開された予告編に続いて公開されるもので、ピーター・ジャクソンと彼のチームが57時間の映像と、150時間以上の未発表の音声から作られた3部構成の作品へのファンの期待が高まるものとなる。映像の一部は、マイケル・リンゼイ・ホッグ監督による1970年の映画『レット・イット・ビー』のベースともなっているが、他の部分は50年以上も未公開のままだったものだ。

大作映画『ロード・オブ・ザ・リング』やドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』などでアカデミー賞を受賞したピーター・ジャクソン監督は、ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、今まで使われていたなかった映像への宝物の鍵を手に入れたことへの信じられないような喜びを次のように語っている。

「(このドキュメンタリーは)“タイムマシンに乗って、彼らが仕事をしている間、ステージの隅に座ることができたらいいのに。たった1日だけでもいいから、静かにそこに座ってただただ彼らを見ていたい”っていうファンのありえない夢のようなものです。さて、聞いてください、タイムマシンは今ここにできました」

ピーター・ジャクソンは当初、映像を復元し、トゥイッケナム・スタジオで行われたビートルズのセッションの全貌を伝えてほしいということ以外はビートルズ側から何も知らされていなかったという。そして監督は新しいインタビューで次のように語っている。

「この映画を白々しいものだと思っている人がいますが、実際には全く正反対です。この作品はマイケル・リンゼイ=ホッグが1970年に見せられなかったものをすべて見せている。何が起こっているのかを非常に冷静に見せているんです。素晴らしい4人の友人であるミュージシャンたちが、ただひたすら協力し合い、曲を作り上げていく、その様子をスクリーン上で見ることができるのです」

Written By Paul Sexton

© ユニバーサル ミュージック合同会社