グラミー賞ノミネート経験を持つプロデューサー兼ハウスアーティストのクリス・レイク(Chris Lake)が、オルタナティブ・シンガーソングライターのグライムス(Grimes)によって新たに立ち上げられたAIガール・グループ「NPC」とタッグを組んだ新曲「A Drug From God」を発売した。
<ミュージック・ビデオ:Chris Lake & Grimes (NPC) – A Drug From God>
グライムスによるとNPCは、新しいテクノロジーを実験するための手段であり、AIのメンバーの顔ぶれは無限に変化していく。メンバーは投票でグループへの参加・離脱が可能だが、3Dグラフィックによるグライムスのバーチャルベイビー、ワーニームフ(WarNymph)のように永久的なメンバーも存在している。グライムスがグループを結成したのは、世間の目にさらされることによる精神的苦痛を軽減するために、別の人格や別の人間として創作やパフォーマンスができるようにするためだったという。
「全てにおいてスケジュールが超遅れていて、その理由は1ヶ月ほどでみんなには分かる思うよ。でも、音楽と映像の遅れについては謝ります。これから彼女たちのビジュアル面での成長などを追っていくつもり」
また、11月12日に公開されたグライムスのInstagramでは、Oxytocin、Cortisol、Adrenaline、Dopamine、Tomorrowと名付けられた5人のAIメンバーの開発中のヴィジュアルが公開された。
新曲「A Drug From God」は、NPCはこうメッセージを伝えている。
Money, Power, Beauty, Fame / Choose your weapon to beat the game
Money is power and art is fraud / And love is just a drug from God
金、権力、美、名声 / ゲームに勝つための武器を選ぶ
金は権力、芸術は詐欺 / そして愛は神からの薬にすぎない
まだ開発途中のグループについては次のようにプレスリリースで述べられている。
「NPCは、Art AngelsとMiss Anthropoceneのコンセプトに磨きをかけ、最終的にはグライムスの頭の中にある無限のキャラクターを具現化します。NPCは、人間ができないことをすべて行うことができる。NPCは、最終的にはプレイアブルになり、カスタマイズ可能で、リスナーそれぞれのユニークな要望に応えることができます。非中央集権的なポップスターダム。生まれたものではなく、作られたものなのです」
グライムスは、キャリアの早い段階から人工知能に興味を示してきた。今年の初めには、次のアルバムでは、土台となるしっかりとした物語をさらに発展させて、そのコンセプトをさらに探求すると予告している。
Written By Larisha Paul
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クリス・レイク&グライムス(NPC)「A Drug From God」
2021年11月11日配信