クラッチロー、ヤマハのテストライダー継続へ「条件面で合意している。今後も一緒に活動」とリン・ジャービス/MotoGP

 11月12日、2021年シーズンの最終戦となるMotoGP第18戦バレンシアGPの初日に、MotoGPクラスに参戦するファクトリーチームの代表者たちがプレスカンファレンスを行った。そのなかで、ヤマハ・モーター・レーシングのマネージング・ディレクターを務めるリン・ジャービスは、カル・クラッチローを来季もテストライダーとして継続させることを明かした。

 クラッチローは、2011年にMotoGPデビューを果たして2013年までモンスター・ヤマハ・テック3、2014年はドゥカティ・チームで過ごす。2015年から2020年までは、LCRホンダでレギュラー参戦した。

2021年MotoGPカタール公式テスト3日目 カル・クラッチロー(ヤマハ・テスト・チーム)

 そして、2021年からヤマハのテストライダーに就任し、MotoGPマシンのヤマハYZR-M1を開発している。3月のカタールテストから走行を開始し、シーズン中にはペトロナス・ヤマハSRTから2度、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPから2度と計4回、代役ライダーとして参戦し、すべて完走してデータを収集するなどの仕事をやり遂げた。

カル・クラッチロー(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP

 また、テストサーキットに指名したスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトとモーターランド・アラゴンでプライベートテストを実施していたという。

 今回のプレスカンファレンスで、リン・ジャービスは「来年はさらに多くのテストを実施する」と語り、以下のように続けた。

カル・クラッチロー(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2021MotoGP第12戦イギリスGP

「これはカンパニーからの明確なコミットメントであり、日本と欧州の多くのことを一緒に使用するハイブリッドオペレーションを引き続き実行する。カルとは間違いなく継続する。調印を交わしていないが条件面で合意しており、カルは今後も我々と一緒に活動する。すべてに決定している」

 2021年のMotoGPチャンピオンを輩出したヤマハ。2022年はモンスターエナジー・ヤマハMotoGPからファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ、WithUヤマハRNF・MotoGPチームからアンドレア・ドヴィツィオーゾとダリン・ビンダーが参戦し、テストライダーはクラッチローとなるようだ。

© 株式会社三栄