近代五種からの馬術除外 東京五輪の金メダリストらが抗議「近代五種の心臓を奪うもの」

東京五輪の近代五種・金メダリストのジョセフ・チュン(ロイター)

国際近代五種連合(UIPM)が、競技から馬術の除外を決めたことを受け、東京五輪金メダリストらが抗議した。

五輪専門メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」によると、2008年北京五輪以降のメダリスト12名が共同で声明を発表。馬術除外以外の解決策を見つけるため、選手と協力することを求めている。

声明に加わった東京五輪男子金メダルのジョセフ・チュン(英国)は「馬術はこのスポーツの中で最もフラストレーションのたまる種目であると同時に、最もやりがいのある種目。この種目を失うことは、近代五種競技の心臓部を奪うようなもの」と批判。また、女子金メダルのケイト・フレンチ(英国)も「馬術を外すという決定を下したことに、心を痛めている。安全性を向上させるため、変更を加える必要があると認めるが、近代五種のどの競技も、排除したり置き換えたりすることは解決策にはならない」と非難している。

東京五輪での動物虐待騒動から始まった問題。決着の行方に注目が集まっている。

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