CEDAR Produce vol.8 『群盗』ビジュアル公開

CEDAR Produce vol.8『群盗』が2021年12月18日より開幕、ビジュアルが公開された。

CEDARでは、2018年に『群盗』を上演。今回はコロナ禍に揺れる時代に直面した私たち人間の生きる意味を問う硬派な作品として『群盗』をリニューアル上演する。

<主催より>
近年数多く取り上げられるシラー作品。CEDAR では 2018 年第 3 回公演として、それまでほぼ日本での上演がなかったこの「群盗」を取り上げました。シラーが18歳の時に執筆した 「群盗」には、悩み・裏切り・嫉妬・恋愛と、青春時代に経験するほぼすべての感情が詰め 込まれています。当時ドイツはブルジョア階級を頂点とする封建社会。シラーはその環境に 不満を抱き、若者の青臭さや疾走する精神をこの処女戯曲に込めました。それは抑圧された 環境からの解放、自由への叫びでもありました。
CEDAR では再び装い新たに「群盗」を上演します。登場人物たちが精一杯生きてそして死ん でいく。生きたかった人たちの、そして勇気を持って死んでいった人たちへの鎮魂意味を込 めて、力強く瑞々しい若者たちの「生きる」姿を、閉塞した日本の現代社会に感性豊かに立ち上げたいと思います。

<あらすじ>
舞台は 18 世紀のドイツ。
フランケンの領主モーア伯爵の長男カールは、それまでの放蕩生活を悔いて父に謝罪の 手紙を送る。しかし家督の相続を狙う冷血な弟フランツはカールから届いた手紙を握りつ ぶし、かわりに父の返信を捏造し、兄カールに偽りの内容を送ってしまう。これは父の意に 反する絶縁を告げる偽の手紙であった。
カールは手紙を読み絶望し、仲間のシュピーゲルベルクにかどわかされて革命軍の結成 に加わり、 そのリーダーに選ばれる。カールは曲がった世界を正そうと、無血革命の集団 を結成したつもりであった。しかし、カールの及ばぬところで革命の意志は綻び、集団は強 盗・殺人と悪事の限りを尽くしていく。
一方フランツは、カールの恋敵であったヘルマンと共謀して、父モーア伯爵に兄カール がとある戦争で戦死したというニセの報告をする。父モーア伯はショックのあまり気絶し、 フランツの策略に気づくがなすすべなく塔の中に幽閉さてしまう。フランツの目的は、家督 の相続・アマーリアとの結婚。カールが手にするすべてのものを自分のものとすることであ った。
その後カールは父の死の知らせを受け、悪事を繰り返す集団と自分の信念の間に揺れ動 く。父の墓参と故郷にいる恋人アマーリアに再会するため帰郷を決意し、一団は大群となっ てカールの故郷・フランケンへと帰ってゆくのであった。
殺人集団のリーダーであるカールは罪悪感から身元を隠し実家に潜入。そこで発覚した のは弟フランツの悪行の数々であった。カールはフランツに復讐を決意し、この宿命に決着 をつけようと決意するのだが…。

■Introduction
近年数多く取り上げられるシラー作品。CEDAR では 2018 年第 3 回公演として、それまでほ
ぼ日本での上演がなかったこの「群盗」を取り上げました。シラーが 18 歳の時に執筆した 「群盗」には、悩み・裏切り・嫉妬・恋愛と、青春時代に経験するほぼすべての感情が詰め 込まれています。当時ドイツはブルジョア階級を頂点とする封建社会。シラーはその環境に 不満を抱き、若者の青臭さや疾走する精神をこの処女戯曲に込めました。それは抑圧された 環境からの解放、自由への叫びでもありました。
CEDAR では再び装い新たに「群盗」を上演します。登場人物たちが精一杯生きてそして死ん でいく。生きたかった人たちの、そして勇気を持って死んでいった人たちへの鎮魂意味を込 めて、力強く瑞々しい若者たちの「生きる」姿を、閉塞した日本の現代社会に感性豊かに 立ち上げたいと思います。

<概要>
日程・会場:2021年12月18日〜12月26日 全14ステージ 赤坂 RED/THEATER
出演:
フクシノブキ(福士申樹) カール
高崎かなみ アマーリア・フォン・エーデルライヒ
桧山征翔 フランツ
岸本勇太 シュピーゲルベルク
渡邉 響 ヘルマン
林田一高 神父/牧師モーゼル(2役)
今井 聡 ダニエル
中嶋海央 シュヴァイツァー
村松洸希 ラツマン
山中啓伍 シュヴァルツ
溝口雄大 シュフテレ
中西雷人 ローラー
山崎銀之丞 マクシミリアン・フォン・モーア

作:フリードリヒ・フォン・シラー
翻訳:大川珠季
演出:松森望宏
美術:平山正太郎(センターラインアソシエイツ)
音楽・音響 :西川裕一(float)
照明: 南香織(LICHT-ER)
衣裳: 藤崎コウイチ
ヘアメイク: 近藤友里
殺陣 :南武杏輔
演出助手: たはらひろや 石川大輔 舞台監督 西山みのり
制作 菅沼太郎 佐野公子
メインビジュアルディレクター 藤崎コウイチ
宣伝美術 藤尾勘太郎
宣伝写真 阿部章仁
宣伝衣裳 藤崎コウイチ
宣伝ヘアメイク 近藤友里

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