【フィギュア】宇野昌磨が3年ぶり優勝「ようやくトップで戦えるようになった」

優勝した宇野昌磨(東スポWeb)

浮上のきっかけとなるか――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯2日目(13日、東京・代々木第1体育館)、男子フリーは、ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が187・57点をマーク。合計点290・15点の自己ベストで3年ぶり2度目の優勝を飾った。

ギアがハマりつつあるようだ。最終滑走で登場した宇野は、冒頭の4回転ループを着氷。12日のSPで失敗した4回転―3回転の連続トーループの後半が2回転となったものの、気持ちを切らすことなく、最後まで安定した滑りを披露。「すべてのジャンプがすごく落ち着いていた。練習をやっている感じのまま試合に臨めた」と手応えを口にした。

前日のSPでは、今季自己ベストを記録しながらも「今季はまだまだ長いので、まだまとめにいく時期ではない」と守りに入った連続トーループでのミスを猛省。この日も連続トーループは成功しなかったが「失敗してもいいという気持ちで挑みにいった。力が入ってしまったのか、着氷を乱してしまって挑戦することはできなかったが、アクセルとフリップのコンビネーションはやることができたし、ショートよりは妥当な演技だった」と振り返った。

今季の目標は「世界のトップで戦える選手になる」こと。「僕はもっとうまくなりたい。ようやくトップで戦えるようになった自分にうぬぼれずに、もっともっと上を目指して走り続けたい」。世界の頂へ、己の道を走り続ける覚悟はできている。

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