「続けば嬉しく思います」 オリ山本由伸、燕戦から始まった連勝記録はどこまで伸びる?

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

山本は5月28日のヤクルト戦からCSを含めここまで16連勝中

1996年以来、25年ぶりの日本シリーズ進出を決めたオリックス。クライマックスシリーズ(CS)突破を決める原動力となったのは、山本由伸投手の存在が大きかった。シーズンでは球団新記録の15連勝、CSを含めると16連勝中と、“無双”が続くエースには日本シリーズで連勝フィニッシュに期待がかかる。

連勝街道が始まったのは、7回5安打2失点で4勝目を挙げた5月28日のヤクルト戦(京セラドーム)。この試合まで自身3連敗で3勝5敗と黒星が先行していたが、一気にまくるきっかけとなった重要な1戦だった。

日本シリーズの相手はヤクルトに決まった。山本は「とにかく個人の記録よりチームの勝利」と意に介さないが、「その結果、連勝の記録だったりが続けば嬉しく思います」と負けるつもりは毛頭ない。日本シリーズは最大7試合あり、第1戦に先発すれば2度の先発機会が見込め、ポストシーズンを含め18連勝で今季を終える可能性もある。

5月に対戦したイメージとは別物と考えているようで「相手も違うし、自分も違う。色々変わっていると思う。あの時のイメージとは……。参考というか関係ないと思っています」と、リセットした状態で大舞台のマウンドに向かうことを強調した。

中嶋聡監督も「山本様」と絶大な信頼を寄せるエースの存在。10日のCS初戦では、中15日と登板間隔が空いたが完封勝利を飾っており、問題なく20日の日本シリーズ初戦を迎えそうだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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