「宮古島に弾薬不要」陸自搬入を前に抗議集会「ミサイルが守るのは住民ではない」

 防衛省が14日にも予定する沖縄県宮古島市城辺の陸上自衛隊保良訓練場への地対艦・地対空ミサイル搬入を巡り、市民団体「宮古島平和ネットワーク」は市内で弾薬搬入抗議集会を開いた。市民約60人が駆け付け「搬入NO」と書かれたプラカードを掲げ「絶対に許さない」と拳を突き上げた。
【写真】着岸する自衛隊の輸送艦
  集会には市内の市民団体の他、本島から沖縄平和運動センターのメンバーや伊波洋一、高良鉄美の両参院議員も参加した。
  市民団体代表や議員らが次々とマイクを握り「島にミサイルはいらない」と怒りの声を上げた。宮古島平和ネットワークの下地博盛共同代表は「明日には弾薬を積んだ車列が市街地を通ることになる。それを見て、こんな量の軍備を本当にこの島に置いていいのか考えてもらいたい」と市民に訴えた。
  集会では弾薬搬入反対アピールも採択された。搬入が控えていることについて「この失望の中から今一度、子の未来のために大人の義務を果たさないといけない」と強調した。その上で「ミサイルが守るのは住民ではない。島にミサイルはいらない。軍備の必要のない島に戻る日、平和な世がくる日に向かって歩き続けよう」と誓った。
 
 
 
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