香取慎吾が山本五十六役に挑戦! NHKドラマに17年ぶりの出演

香取慎吾が、NHK総合で12月30日に放送される、太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦(ロンドン)ノ山本五十六」(午後10:00)で主演を務める。

本作は、NHKの独自取材で明らかになった、海軍内部の極秘文書に基づく実録ドラマ。国民から「英雄」と呼ばれるようになる以前の、海軍という組織の中でもがき続けた、新たな山本五十六像を描写。80年あまり封印されてきた実話に基づく、開戦秘話を映像化する。香取が演じるのは、真珠湾攻撃を指揮した提督・山本五十六。脚本は、同局の終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」を手掛けた古川健氏が務める。

開戦前の昭和9年、ロンドンに降り立った海軍将校の五十六は、国家の命運を背負い、アメリカをはじめとする列強との軍縮交渉に臨もうとしていた。「交渉が決裂すれば、日本は国際社会でさらに孤立する」――アメリカの絶大な国力を知り、戦争は避けるべきだと考える五十六は、ぎりぎりまで決裂回避への道を探り続ける。しかし、軍備拡大を目指す本国の海軍首脳部から、結論ありきの交渉を命じられる。優先するべきは、国民の命か、国家の誇りか。組織の中で板挟みになり、苦悩の末に、五十六が下したある決断とは?

香取は「大河ドラマ『新選組!』以来、17年振りにNHKのドラマに出演させていただきます。時代を背負い、背を正し、視聴者の皆さまにその瞬間をお届けできるように、この役としっかりと向き合いたいと思います」と意気込んでいる。

古川氏は「戦前戦中の調べ物をしていると、ふと山本五十六という高名な人物の足跡が書籍から立ち上がってくることがあります。そのたびに、この一筋縄ではいかぬ五十六という男に思いをはせてきました」と語り、「今回の物語は、今まであまり光の当たっていない時期の山本五十六を描いています。描く事柄の複雑さに頭を悩ませながらも、知ることのなかった五十六の苦悩や挫折を描いたつもりです。五十六という人物が抱えた、切実な思いが伝わればうれしいです」とメッセージを寄せている。

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