草なぎ剛主演舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」スタート 真っ赤なスーツで熱唱

舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」で主演する草なぎ剛(東スポWeb)

俳優の草なぎ剛(47)が主演する舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」が14日から神奈川県のKAAT神奈川芸術劇場でスタートする。

同舞台は2020年1月に演出家・白井晃氏の芸術監督就任中のプログラムとして創作された作品で今回が再演。ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描き、ジェームス・ブラウン(JB)の楽曲を中心にファンク・ミュージックが散りばめられている。

13日には公開ゲネプロが行われ、ウイを演じる草なぎは真っ赤なスーツに身を包み、JBの「Get Up(Like Being A)Sex Machine」を熱唱。華麗なダンスも存分に披露した。

草なぎは「シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイはとにかく野心に溢れた人物。ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています。今回は横浜・京都・東京と3都市で上演できることも楽しみにしています。まだまだ気をつけなくてはいけない日々が続きますが、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!」と意気込む。

演出家の白井氏は「初演から2年弱の間に世界は大きく変わりました。あの時問題にした政治的状況も一見変化したようで、実は益々深刻になっています。それだけに、この作品の必要性が増しているように思います。リハーサルの中で、草なぎさん演じるウイも益々鋭角的に研ぎ澄まされてきています。全神経をこの作品に注ぐ姿は清々しくもあります。キャスト・スタッフともに更にパワーアップされて、世界を突き抜く作品がお見せできそうです。この瞬間を是非とも目撃ください」とコメントした。

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