超人気YouTubeアニメ実写化『モモウメ』 伊藤沙莉×江口のりこ主演! 日常のストレスを笑いに

「モモウメ」Huluで独占配信中 ©NTV

再生数1億回超えの人気アニメを実写化!

新人OLのモモ(伊藤沙莉)と、ベテランOLのウメさん(江口のりこ)が繰り広げる“心の処方箋ドラマ”『モモウメ』(Huluで独占配信中)が面白い。本作は、YouTube累計再生数1億回超えのショートアニメを実写ドラマ化したもの。演技派と称される伊藤と江口のタッグということで期待値は高かったが、ここまでとは……!

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『モモウメ』のいちばんの見どころは、モモとウメが語らう“OLあるある”だろう。「連休、どこに行くんですか?」から始まるマウントの取り合いや、同僚の洋服に「そのブランド、高校生の時よく着てた」という絶妙な上から目線。そんなイライラ必至の攻防を、「あいつら、なんで自分の方が幸せだっていう証明書発行しないと生きていけないんスカ?(モモ)」「証明してくれないからじゃない?(ウメ)」と2人がバッサリ斬っていく。『モモウメ』を観たあとに心が軽くなるのは、モモとウメがちょっとしたストレスを笑い昇華してくれるから。日常に潜む“イライラ”を、2人が“おもしろ”に変換してくれるのだ。

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さらに、ウメの発言にはベテランならではの深みもある。企画案がなかなか浮かばず悩むモモには、「部長に相談して作った企画書は2人のものだから、内容が似てたらそっちを選ぶよ」とアドバイス。仕事を抱え込みすぎた“カカエキレーヌ”と化してしまった時には、「仕事を断れるってことは、ちゃんと優先順位が分かってて、自分の対応できる範囲も分かってるから逆にいいこと」と励ましたり……。最初は「社会ってちょっと難しいんですもん」と泣いてばかりいたモモだが、ウメと仲良くなったことで、どんどん本来の明るさを取り戻していく。一方でウメも、モモの無邪気さに救われていたりする。大きな愛に包まれている2人だからこそ、ギスギスした人間関係をテーマにしていても、どこかほっこりするのだ。

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言い得て妙な“モモウメ語録”にクスリ

また、会話のなかで飛び出す“モモウメ語録”も実にキャッチー。たとえば、他人が成し遂げた功績を「ああ、あれ俺」などと自分の手柄にしてしまう人は“アレオレ詐欺”、「仕事やめたい……」と呟く相手に「あなたが選んだんでしょ?」と正論を振りかざしてくる人は“セイロニスト”と名付けたり、先輩に愛想を振りまくためにうなづく速度をどんどん上げる“愛想ヘッドバンギング”などなど。劇中には他にもたくさんの“モモウメ語録”が出てくるので、ぜひ注目してほしい。

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さらに本作には、モモとウメ以外にも個性的なキャラクターが勢揃い。とくに栗山千明が演じる“おしゃクソ姉さん”のインパクトたるや……。社内のカリスマ的存在であり、強烈なキャラの持ち主であるおしゃクソ姉さんはかなり難度の高い役柄だが、さすがの栗山が絶妙な芝居で魅せる。また、真面目でピュアなよっちゃん(鞘師里保)は優しすぎて愚痴が言えない、という本作においてはレアな存在。モモとは同期ながら真逆の性格で、そんな彼女はおしゃクソ姉さんのアドバイスにすぐに傾倒してしまう一面も。

「モモウメ」Huluで独占配信中 ©NTV

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そのほかにも、ウメと仲良しのりんごさん(いとうあさこ)や、モモ&ウメのイライラの原因を作る部長(皆川猿時)など“居なそうだけど居る”キャラクターが多数登場する本作。クスッと笑えて元気になれる心の処方箋ドラマ『モモウメ』。ぜひ、日々頑張って戦っている人々に観てほしい。きっと「分かる!」と叫びたくなるはずだから。

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文:菜本かな

『モモウメ』はHuluで独占配信中

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