33歳にしてレアル・マドリーで活躍を続けるフランス代表FWカリム・ベンゼマ。
彼はリヨンのユース時代からで“怪物”として評価されており、17歳にしてトップチームにデビューした。
当時のチームメイトだったブラジル人DFクラウジオ・カサーパは『ESPN』のインタビューでこう話していたそう。
クラウジオ・カサーパ(元リヨンDF)
「彼は本当にいい選手になるだろうと思っていたよ。とても集中していたし、自分のポテンシャルを分かっていたからね。
17歳にして、自分の人生で何をしたいか、アスリートとしてどこに行きたいかをすでに分かっていたんだ。
ユースの選手が上がってくると、食事の際にスピーチをしなけばいけなかった。年齢や出身地、リヨンのユニフォームを着て何をしたいかなどをね。
カリムは立ち上がるとこう言ったんだ。『僕はFWたちから仕事を奪うためにここにいる。献身的にコミットして、必ずその座を奪う』とね。
17歳の子がそんなことを言うんだから、彼のキャリアは素晴らしいものになるだろうとすでに分かった。そして、実際にそうなった。
僕らは予想もしてなかったそのスピーチに大笑いしたよ。ニウマール、エウベル、シルヴァン・ヴィルトールら偉大な選手たちがいたからね。
(ユースから)やって来て、あんな言葉を言うには、非常に強い個性を持っていなければならない。ベンゼマは常にそれを持っていた」
「(プレー面で)彼は常にとても知的だったよ。両足を使う非常にいいフィニッシャーだった。
常にボックス内でのポジショニングはよかったし、“殺し屋”だったね。
どちらからボールが来ても、GKとゴールの位置を常に把握していた」
「(レアルでのヴィニシウス・ジュニオールとの)関係はとてもいい、2人は非常にインテリジェントな選手だからね。
ヴィニシウスはドリブラーで、1vs1を好む。
ベンゼマは得点する術を知っているから、フィニッシュのためにボックス内に入り込んだり、ボールを受けに行ったりする。彼らはお互いを補完し合っているよ」
まだ17歳だったベンゼマは、錚々たるFW陣を前にして、いきなり仕事を奪ってやると宣言していたとか。
【動画】これは怪物…!生意気だったベンゼマ、リヨン時代の非道ゴール
ウィングでも起用されたリヨン時代のベンゼマは、148試合で66ゴールを記録。実働わずか3年でレアルに移籍している。