矢板中央 隙逃さず 佐野日大 終盤に緩み 全国高校サッカー栃木大会

後半38分、決勝ゴールを決めて駆け出す矢板中央のFW藤野(左)=県グリーンスタジアム

 第100回全国高校サッカー選手権大会栃木大会最終日は13日、県グリーンスタジアムで決勝を行い、矢板中央が1-0で佐野日大を下して5年連続12度目の優勝を果たした。

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 矢板中央は今大会3試合で5得点と好調のFW藤野和哉(ふじのかずや)を中心に前半、サイドを起点に攻撃を展開。7本のシュートを放ったが得点には至らず0-0で折り返した。後半は途中出場のFW小森雄斗(こもりよしと)を中心に攻勢を強め、38分にMF片岡駿太(かたおかしゅんた)のシュートのこぼれ球をゴール前に詰めていた藤野が押し込み、この1点を守り切った。

 5年ぶりの王座奪還を目指した佐野日大はGK吉野翼(よしのつばさ)らを中心とした堅守で相手のロングスローやロングボールに対応。後半はFW岩城杏璃(いわきあんり)ら攻撃陣を投入したが1点が遠く、逆に終了間際に一瞬の隙を突かれて失点した。

 全国大会は12月28日に国立競技場で開幕し、1月10日まで延べ11日間にわたり熱戦を展開する。抽選会は今月15日にオンラインで行われる。

前半30分、ゴール前で相手シュートを防ぐ佐野日大のMF向井(右)
優勝した矢板中央

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