米WWEやWCW、新日本プロレスでも活躍した名レスラーのエディ・ゲレロさん(享年38)が亡くなってから16年がたつ。11月13日は2005年に遠征中のホテルで急死したエディさんの命日。世界中のプロレスファンが哀悼の意をささげ、変わらぬ人気ぶりを示した。
ルチャ・リブレの名門ゲレロ一家に生まれたエディさんは、ジュニアヘビー級の体格ながら「ラティーノ・ヒート」と呼ばれる感情むき出しのファイトと、ルチャを基本としたハイレベルなレスリング技術で世界的な人気レスラーだった。中でも04年の「レッスルマニア20」では〝主役〟を張った。カート・アングルとの名勝負を制した後、メインで世界王座を奪取した盟友の故クリス・ベノワさんを祝福し涙で抱き合ったシーンは、WWE史上に残る名場面として知られる。
SNSでは「#VivaLaRaza」のもと、世界中のファンが追悼。「16年前、私たちは完璧な伝説を失った。あなたのことは決して忘れない」「エディは他人に光をもたらす運命の人だった」「RIP エディ・ゲレロ あなたをテレビで見られなくて寂しい」「今でも家族を亡くしたような気持ちだよ」などと多くのコメントが寄せられた。
エディさんのタッグパートナーで、亡くなる直前まで抗争を繰り広げたWWEのレイ・ミステリオは自身のSNSにエディさんの写真とともに「16年がたった…。愛され、失った16年。あなたとアートなこの写真が大好きだ」などと投稿した。
エディさんが亡くなったミネソタ州ミネアポリスで命日の13日に開催された米AEWのPPV「フルギア」では、10人タッグ戦に出場したクリス・ジェリコがエディさんの必殺技「フロッグスプラッシュ」を決めて勝利。試合後は天を指さし、盟友を追悼した。
こうした声に、エディさんの妻で現在は米AEWで活動するビッキー・ゲレロは「フルギアでエディに愛を示してくれたすべてのファンに感謝します! エディに敬意を表したすべてに大きなハグを!」と感謝感激のツイート。エディさんはその死から16年たっても愛され続ける、本物の人気レスラーだった。