【42道府県どこが良い?三重編】いきなりはダメ!三重県の集落移住は2段階移住で実現しよう。

仕事で三重県の伊勢志摩エリアに行くことも多い。リアス式の海岸美と海と山のコントラストが、その景色を唯一無二にしている。豊かな森、温暖な気候、新鮮な魚介類、行く度に身も心も癒やされる。いつか住んでみたい。

例えば南伊勢町、釣り人天国な町で農村と漁村文化が混在する町。ただ移住相談してみて再認識した、集落移住には覚悟と準備が大切だ。本記事では南伊勢町の移住相談を踏まえて伊勢志摩エリアの集落移住について考えます。

三重県の伊勢志摩エリアって?

伊勢志摩エリア(伊勢市、玉城町、度会町、鳥羽市、志摩市、南伊勢町)

伊勢市〜暮らしていくのにちょうどええ。伊勢市は、神宮ご鎮座のまちとして、歴史・文化を感じる名所に恵まれた地です。京阪神や中京圏からの交通の便が良く、伊勢志摩国立公園の玄関口として、新鮮で豊かな海と山の幸をはじめ、四季折々の自然を全身で感じることができます。また、商業施設や医療機関が多く立地し、人々の賑わいと安心して生活することができる住環境が融合したまちです。

玉城町〜“家族でずっと暮らしたくなるまち”伊勢平野の南部に位置する玉城町は、豊かな田園が広がり、時間(とき)が止まっているかのように感じられます。古来より伊勢参宮の宿場町、世界遺産熊野古道の街道起点をなす要衝として栄えた歴史あるまちです。町の象徴となっている田丸城跡は、桜や大賀ハスの名所といわれ、人々の憩いの場となっており、町内各地では名産品の玉城豚や四季折々の農作物を栽培しています。

度会町〜緑が豊かな自然のまち。度会町には水質が最も良好な河川に輝いた清流「宮川」や支流の「一之瀬川」が流れています。きれいな川の周辺にはお茶畑が広がり、緑が溢れる自然のまちです。清流「宮川」のほとりには「宮リバー度会パーク」があり、春には花見、夏にはバーベキュー等、季節にあったイベントを楽しめます。 近年では、この恵まれた自然を活かし、SUPやラフティング等、川のレジャー強化に取り組んでいます。

鳥羽市〜子育て世帯や未来を拓く若者を応援するまち。日本で最も海女さんが多いまち。世界で初めて真珠養殖に成功したまち。鳥羽市には美しい海、豊かな海の幸、独自の文化を残す離島など、数えきれない魅力で溢れています。また、自然、海とともに生きる海女さんや、温かい人々につつまれのびのび育つ子供たちなど、まちに誇りを持ち、生活に幸せを感じる人たちの笑顔で溢れています。移住者受け入れの専門部署を設置し、“切れ目ないきめ細やかな支援”に取り組んでいます

志摩市〜海と暮らす志摩。志摩市は、全域が伊勢志摩国立公園に指定されており、英虞湾、的矢湾といったリアス式海岸が特徴的で、大小さまざまな島が点在する自然豊かな地域です。 豊かな自然を生かした水産業や農業、そして観光業が市の基幹産業となっており、隣接する伊勢市や鳥羽市、南伊勢町が通勤圏内であることから、市外へ通勤する方もいます。気候は四季を通じて温暖な地域であり、積雪を見ることは稀です。

南伊勢町〜国立公園の中での暮らし。南伊勢町は、三重県の中南部に位置し、町域の約6割が伊勢志摩国立公園に指定されている海に面した自然豊かなまちです。少し足を伸ばせば、伊勢神宮や熊野古道などもあります。この町は、漁業と農林業が基幹産業であり、特に漁業ではまき網漁業や養殖漁業が盛んで三重県下一の水揚げ高を誇ります。鯛やマグロ、伊勢海老や牡蠣にサザエ、あおさのりなど、美味しくて活きの良い新鮮な魚介が1年を通して獲れます。また、住む人は心温かい人たちばかりで、魚や野菜のお裾分けやご近所付き合いなどが日常的に行われています。

引用:三重県地域連携部地域支援課「ええとこやんか三重」

伊勢志摩へのアクセス

電車
東京→名古屋(新幹線/約2時間)→伊勢市(JR快速/約1時間半)
大阪難波→伊勢市(近鉄特急/約1時間半)
京都→伊勢市(近鉄特急/約2時間)


東京IC→名古屋IC(約4時間)→伊勢IC(約1時間45分)
名古屋西IC→伊勢関IC(約50分)→伊勢IC(約50分)
大阪松原IC→天理IC(約30分)→伊勢IC(約2時間)

南伊勢町へオンライン移住相談してみた

伊勢志摩エリアでも、農村と漁村が混在し、かなりディープ三重を体感できるのが南伊勢町。移住ハードルがちょっと高いけど、移住コーディネーターの方に、南伊勢町移住についてオンライン相談で色々聞いてみた。

南伊勢町の基礎データ
面積:241.89km2
人口:10,584人(2021年10月)
隣接自治体:伊勢市、志摩市、度会郡度会町、大紀町

年間、何人ぐらいが移住していますか?
移住相談窓口経由で、昨年は30人以上の移住者がいるとのこと。30代〜50代が多いようだ。

南伊勢町は、どんな町ですが?
38の集落が集まっていて、漁村と農村で文化も生活様式も大きく変わる。中心地区は五ヶ所浦で1000人ぐらいが暮らす。それ以外の集落は200〜300の世帯が集まっているとのこと。

気候的に温暖で過ごしやすく、冬は雪が降ることもめったいにない。ただ被害は少ないが、台風の通り道になることがあるので、その対策はしっか取っているとのこと。

買い物は五ヶ所浦で済ませるが、まとめ買いや大型スーパーに行く必要がある場合は志摩市に行くとのこと。

アパートや賃貸物件はありますか?
アパートはない。空き家バンクに年間20戸ほどの登録があるようだが、賃貸物件は少ない。空き家は多いけど知らない人には貸したくないという人が多いのかも。町の人と仲良くなって、物件を紹介してもらうのが現実的。

移住アドバイスを頂けますか?
移住すると決める前に、お試し移住(1ヶ月の長期滞在も可)を利用したり、何らかの体験講座を受けてみるのが良いとのこと。移住者に話を聞いたり、町の人と交流するのも大切なことだと。

都会と南伊勢町では生活ギャップがありすぎるので、鳥羽市や志摩市のような中核都市にまずは移住するのも良いですよと。とても不便なのでそれを理解せず移住すると困るかもと。

集落移住する前に

豪に入れば郷に従えの精神で移住できるかが重要。都会と違って、一挙手一投足が周りの人の視線にさらされる。監視と言うと聞こえが悪いが、田舎町に移住した人の中には、そう感じる人も多い。

地方では集落という言葉を聞くことが多い。都会では聞き慣れないが、田舎では集落というコミュニティーの存在が大きい。つまりは大きな家族。家族だから家族が増えると気になるわけで、良くも悪くも距離感が近いのが集落移住。

地方都市へ移住するなら、都会から郊外へ引っ越しするような感覚でいいだろう。だけど、南伊勢町のような集落移住となると、地元民との関わりは外せない。隣通しのお付き合い、町のイベントや神事にも顔を出す必要もある。

集落移住のまとめ

三重県は関西臭と名古屋臭が入り混じっている。とある観光協会の会議に参加した時、怖い人達の集会かと思った。言葉、態度、雰囲気、見た目、ちょい悪オヤジが集まっていた。最初は言葉のキャッチボールすら出来なかった。

よそ者は受け入れたくないのか、警戒心が強いだけなのか。それが、何度か会議を重ねるうちに、徐々に打ち解けてきた。一緒に食事をしてからは、互いの身の上話をするようになって、より距離が縮まった。今は頼りになる親分たちに囲まれているようで何とも心強い。

三重に限らず、集落が多い地方移住は、同じような感覚なんだろう。互いの信頼関係ができるまでは、警戒心が強く、中々会話も生まれない。それが回を重ねるうちに、徐々に打ち解けていき信頼関係も生まれてくる。

隣近所の名前も知らないような、東京的な感覚で集落移住すると、きっと互いに辛いことになる。なので、そもそもガッチリ共生するつもりがないなら集落移住しない方が良い。する場合も、まずは周辺の地方都市移住から初めて、次のステップで集落移住しよう。

筆者の地方移住の進捗

会社がリモートワークを推進していることもあり、移住へのハードルはかなり下がった。とは言え、娘の教育環境のことなども考えると、完全移住は少し先になりそう。なので第一ステップとして週末移住あるいは週中移住の二拠点居住を検討中。思春期まっさかりの娘にとってパパ不在は願ったり叶ったりかも(笑)

サラリーマンをしながら地域活性化事業(空きスペース活用、シェアハウスetc.)をやってみようかと思っています。地方でお役立ちできる事業が作れたら本望。なので色んな人にお話を聞くようにしています。地方移住&起業で人生を楽しくしていきます。今のところの移住候補地は以下の通りです。都内からアクセスの良いところを探しています。

・山梨県(都留市、大月市、上野原市) ・神奈川県小田原市
・茨城県(結城市、土浦市)など

NATIV.mediaにて執筆中⇒移住先探しダイアリー

【著者】旅行会社にて地域交流事業に従事。1972年生まれ大阪市出身。関西大学経済学部経済学科卒業。エネルギーを軸とした地域財源作り、地域プロモーション、人材育成、地域ブランディングなど、様々な「地域☓ビジネスソリューション」を経験。全国の名旅館・ホテルを300施設以上を訪問し地域の課題解決に取り組んでいる。この先1〜2年で地方移住を検討中、地方移住ブログにて移住先の下見情報や補助金情報などを公開中⇒「

地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。

」にて公開中。

Twitter

はフォロワー数3000人。

The post 【42道府県どこが良い?三重編】いきなりはダメ!三重県の集落移住は2段階移住で実現しよう。 first appeared on Nativ.media | 地方移住・関係人口創出のプラットフォーム.

© ネイティブ株式会社