選手の身だしなみに規律は必要? 新庄監督は“自由”、立浪監督は「キチッとした形で」

中日・立浪和義監督(左)と日本ハム・新庄剛志監督【写真:小西亮、荒川祐史】

“ビッグボス”新庄は「個性ある髪型 服装 発言 大歓迎!!」

ファンに夢を与える存在であることが求められるプロ野球選手。成績はもちろんのこと、格好や言動が少年少女の憧れの対象になることも。個性や多様性が尊重される令和の時代での“正しい身だしなみ”とは――。チームカラーや指揮官の意向によって、それぞれ違いが出ている。

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日本ハムの指揮を執ることになったBIGBOSS(ビッグボス)こと新庄剛志監督は、自由なチーム作りを目指す様子。インスタグラムでは、長い後ろ髪がトレードマークになっている伊藤大海投手の写真を添え「個性ある髪型 服装 発言 大歓迎!!」と綴った。自身の監督就任会見でも、かなり襟の高いシャツでノーネクタイ、ワインレッドのスーツというド派手な衣装で登場しただけに、奇抜さは十分に許容されそうだ。

さらに新庄ビッグボスは投稿で「ただし 痛んだ髪 汚い肌 汗臭さ ダサい服 全ての身だしなみが出来ない選手は2軍行きだょ!!」とも。選手はファンやメディアから常に視線が注がれているだけに、相手に“不快さ”を与えず、注目される存在であってほしいという意図も滲む。

中日・立浪監督は身だしなみについて「やはりスポーツマンらしく」

一方、同じ新指揮官という立場で、一定の規律を設けようとするのが中日の立浪和義監督。就任会見では「やはりスポーツマンらしく、ファンの皆さんも見てますし、髪型にしましても、そう言ったことも含めてキチッとした形でスタートしようかなと思います」と明言した。発言を受け、早速行動に移した選手もいる。

ただ、価値観の押しつけではなく「今の時代にあまり規制をかけることはよくないことかもしれない」とも語る立浪監督。ヒゲや長髪などはこまめに手入れしていないと不快感を与えることもあり、あくまでハツラツなプレーとともに“爽やかさ”を届けるための思いと受け取れる。

同様に巨人も、伝統的に「長髪、茶髪、ヒゲ」が禁止。今季FA権を行使して移籍した梶谷隆幸外野手らをはじめ、口元をすっきりさせ“イメチェン”して会見に臨む光景はしばしば見られる。

格好や風貌がアイデンティティとなり、愛称となって定着する選手がいるのも事実。チームの調和や監督の考え方、個性の表現方法……。各チームで分かれる選手の身だしなみ事情も、注目のひとつだ。

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  • DeNA時代の梶谷隆幸【写真:荒川祐史】
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(Full-Count編集部)

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