マイケル・キートン 30年ぶりバットマン役出演を渋っていた

マイケル・キートン(70)は、DC映画「ザ・フラッシュ」へ出演するにあたり、相当な説得を受けたようだ。マイケルは、バットマン役で1989年の「バットマン」と1992年の「バットマン・リターンズ」に出演、自分を有名にさせた同役から「逃げている」わけではないと主張するものの、同新作映画で再演するのは消極的だったという。

サンデー・タイムズ紙のカルチャー誌に、出演に関して多くの説得が必要だったかと聞かれ、マイケルは「それなりにね。でも、逃げていたわけではない。意識していなかっただけで、何かあったら連絡してくるだろうと思っていたんだ」と話す一方、自分の年齢を演じるのかのという問いにはネタバレをしたくないという理由で、詳細は明かさなかった。

1990年代に3作目で約1500万ドル(約17億円)の出演料を提示されたバットマン役の再演を断ったことで有名なマイケル、今はそのことについて話したくはないようで「覚えていないんだ。過去のことだ。今は2021年だ、たとえ何年であろうとも、どうでもよくないか?もっと大事なことを話そう。何年か前にバットマンについて質問した人がいた。私は『ルワンダの川に死体が浮かんでいるのを知ってる?誰がバットマンのことなんか気にしなくちゃいけないんだ?』と答えたよ」と語った。

そんなマイケルは、カトリック教会での虐待を描いたドラマ「スポットライト」、マクドナルド創業者の成功までの道のりを描いた映画「ザ・ファウンダー」、ベトナム戦争の反対デモをめぐる裁判の実話を基にした人間ドラマ「シカゴ7裁判」など、近年の様々な社会問題を取り上げた作品に挑戦しており、麻薬問題を描いたベストセラー・ノンフィクション「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」のドラマ化でも主演が予定されている。

一方、マイケルは、「いい脚本はいい脚本でしかない。確かに常に社会的良心を持っている。私はそんな世代の人間だ。『マイク、元気を出して、笑ってよ』と言われても驚かない。でも、次に何をやるかなんて、誰にもわからないよ」と、「社会的良心」のために意図的な選択をしているわけではないと続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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