【MLB】大谷翔平、1時間の会見で語った全て 珍質問が続出…貯金は「貯まる一方ですね」

記者会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

日本記者クラブでの会見には329人の報道陣が集結

エンゼルスの大谷翔平投手が15日、東京・千代田区の日本記者クラブで会見を行った。打者としてメジャー3位の46本塁打、投手として9勝を挙げた歴史的シーズン。329人の報道陣が詰めかけ、1時間に及んだ質疑応答。野球以外の“珍質問”も多かった一問一答は以下の通り。

「こんにちは。帰国するにあたりまして、メディアの各社の皆様から多くからご要望をいただいたんですけども、1社1社にお応えするというのは時間的にも厳しいというのはありましたので、日本記者クラブの皆様から、このような形で応えてはどうだと提案を受けて。今日は少しでもそういった質問に答えていければと思います。よろしくお願いいたします」

――どのような心境でプレーし、今年の大活躍につなげたか?
「質問が長かったので何から話していいかちょっとわからないんですけど、怪我はしていたので、精神的にきつい場面もありましたけど、それでも必ず投げられると思って、執刀してくれたお医者さんもそうですし、毎日付き添ってくれたトレーナーもそうですし、必ず良くなると思ってやってきたので、不安はありましたけど焦りはなかった。今だから話せる話は特にないかなと」

――対戦した打者と投手、印象に残ったのは?
「投手はオールスターで対戦した(マックス・)シャーザー投手。ずっと僕がもっともっと若い時から見ていて良いなと思っていたので、いつか立ってみたいなと思う投手ではありましたし、そこは印象にありましたね。バッターはどのバッターも素晴らしいですし、(ブラディミール・)ゲレーロJr.選手も(サルバドール・)ペレス選手もそうですし、このひとりっていうのは難しいかな」

――球宴後の成績降下の要因は?
「これ1つというのはない。トータルで見たときに、攻め方が厳しくなったりとか、チーム全体のバランスを考えたときにどこを勝負するのかとか。そういうのでバランスは変わってくるので、同じ実力でも、どういうシチュエーションでバッターボックスに立つのかによって数字も変わってきたりするので、そういう意味では後半戦のほうが厳しい場面が多かったのかなと思います」

エンゼルス低迷も「来年は僕以上にいいバッターがラインナップに並ぶ」

――敬遠攻めの対処、心の持ち方は?
「主軸のバッターが怪我で離脱しているのが一番増えている要因ではありますので、おそらく来年はそういう風にはならないと思いますし、僕以上にいいバッターがラインナップに並ぶので、そういう意味では今年みたいな攻めにはならないかなと思いますし、なったとしても今年の経験を踏まえて、冷静にバッターボックスの中で自分の仕事ができれば、必ずいい成績が残るんじゃないかなと思います」

――投手・大谷として、来季以降上がっていくと感じている部分は?
「イニング数をこなせたというのが一番だと思うので。今年に関しては。そういう中で(肘の)患部のなじみ、体のなじみは後半戦に進むにつれて良くなってきたので、その延長線上で来年入りたいですし、そうすれば必然的に球速も上がると思いますし、コマンド力も必然的に高くなるかなと思うので、後はメカニックな問題であって、フィジカルを維持するのが一番最初にやることかなと思います」

――新しく新庄剛志氏が監督に就任した日本ハムにエールを。
「栗山さんが辞めるので、そこの寂しさありますけど、単純に面白いんじゃないかなと。見ているほうもワクワクして見る人たちが、野球を知らない人も、そういう人たちが増えれば楽しいんじゃないかなと思うので。古巣、古巣じゃない関係なく単純に楽しんで見たいなって思っています」

――子どもに一言メッセージを。
「プレーする側としては夢を与えようと、元気を与えようとは全く考えていないので、そう受け取ってもらえればうれしいかなと思って毎日頑張っていますし、そう受け取ってくれるのはその人がそういう感覚を持っているからなので、純粋な感覚があるならそれはそれで素晴らしいことですし、野球をやっている子は特に上手い選手を目標に頑張ると思うので。僕自身もそれに値するような、目指されても問題ないような人間として今後も頑張っていきたいと思いますし、そうなるように子どもたちのことも応援しています」

――栗山監督との過ごした時間と、ファンの皆さんへ。
「栗山さんには感謝しかないですし、あの時色々話して。日本ハムに入っていなかったらこういう形で今ここにはいないので、少し寂しさもありますけども。長年頑張ってこられた方なので、今後どうするかわからないですけど、ゆっくりリラックスした時間を過ごしてほしいなと思いますし、その分僕が頑張っていけたらいいなと思います。北海道のファンの方にはあれ以来、僕も北海道に行けてないので、なかなか直接は言えないですけど、テレビを通じて応援してくれたらうれしいですし、ファイターズで過ごした5年間を忘れずに今後も頑張れたらいいなと思います」

記者の質問に答えるエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

メンタル面「もちろん落ち込んだりしますし、今年も最後の方なんかも…」

――メンタルをどのように整えているか。大谷さんでも落ち込んだり、愚痴を言ったりすることはあるのか。
「もちろん落ち込んだりしますし、今年も最後の方なんかもメジャーに行ってからも一番精神的にというか、なかなかチームの勝ちもついてこないですし。ポストシーズンというその先の戦いも見えてこない中での戦いが多かったので。そういう意味では精神的にきつい場面は後半のほうが多かったので、もちろん落ち込みますし、打てないとか打たれたとか。落ち込むことはあるので。でも毎日毎日、メジャーは試合があって、良かった悪かったという結果が必ず出てくるので。毎日これは良かった悪かったって出てくるのはすごい幸せなことじゃないかなと思うので、そういう普通の生活では味わえないようなそういう経験をさせてもらっていること自体すごいうれしいことだなと思っています。試合に出るからこそ、そういうことがある。今まで怪我して出れない時とかもあったので、落ち込むことも含めていい1年だったなと個人的には思っています」

――受賞ラッシュはどう思うか。
「ありがたいなと思いますし、個人的には来年に切り替えて、もっともっとまたそういった賞を頂けるように切り替えていきたいなと思いますので、今年やってきた数字をそういう風に評価してくれているのはうれしいことだなとは思っていますね。ただ待ちわびるとかそういう感覚ではないですし、切り替えてやっていきたいなと思っています」

――二刀流挑戦選手が増えてきている流れに関して。
「個人的にはうれしいことだなと。受け入れてくれるという環境があるだけでも、やっている側としてはうれしいかなと思います。メジャーリーグなんか見ていても能力高い選手はたくさんいるので、投げてもすごいんだろうなとか打ってもすごいんだろうなという選手はたくさんいるので個人的には、見てみたいなというのは強い」

――二刀流選手と対戦したい?
「そうなったら楽しいんじゃないかなと思います」

――高校の先輩である菊池雄星投手と球宴に選出された。本塁打王争いで得たことは?
「同時に出れたのは個人的にもうれしかったですけど、おそらく監督、コーチのほうがうれしかったんじゃないかなと思うので、サインを2つ書いて送りましたけど、毎年出れたら一番うれしいかなと思います。オールスターのホームラン争いも、本当にいい経験をさせていただいたと思いますし、パワー勝負を一番トップのレベルでできるというのは、自分的にもうれしかったですし、できるんだなというのを実感できただけで、もっともっと高いレベルで自分を持っていくことができるんじゃないかなと思ったので、見てくれる人も楽しんでくれるかなと思って出ていたので。結果は残念でしたけど。またチャンスがあればやってみたいなと思います。

原動力「自分がこうなりたいなという目標に対して、諦めきれない気持ち」

――2019年に心臓病の患者にお見舞いに行った。その子は亡くなってしまったが、心臓病の2人の命が救われた。印象深いところは。また、伸び悩む野球少年についてメッセージは。
「出版される本についてはノータッチなのでわからない。多くの寄付が集まったので、僕の力ではなく、寄付をしてくださったひとりひとりの方々の気持ちだと思うので、そこはすごいうれしいですし。時間的に間に合わなかったというのは残念ですけども、これをきっかけにちょっとでも寄付してみようかなと思ってくれる優しい方が1人でも多くなってきたらうれしいことですし、助かる命も増える。僕自身もこれから寄付であったりとか、協力したいなという気持ちになると思うので。野球をやっている子どもたちへのメッセージは、まあ小学校中学校で伸び悩むということはないかなと思います。それは心の持ちようというか。必ずうまくなりたいという気持ちがあれば、必ず伸びる時期なので。そう思うメンタリティの方が問題だと思うので、高い目標持って、こうなりたいなという選手の目標みたいなのを持っていれば必ず良くなるんじゃないかなと思っています」

――昨年は怪我にも苦しんだ。立ち直る原動力は?
「一番は球場に足を運んでくれるファンの人じゃないかなと思うので。それは結果が出る、出ないにかかわらず来てくれているファンの方々はいるので、喜んでいる姿を見たいなというのが一番ですし。後は自分がこうなりたいなという目標に対して、諦めきれない気持ちがそうさせてくれているのかなと思うので。日々の練習もそうですけど、目標がそういう気持ちにさせてくれるのかなと思っています」

――日本の盛り上がりは耳にどのくらい伝わっていた?
「向こうでは日本のテレビはほとんど見ていなかったので、テレビからはなかった。また、クラブハウスに日本の記者が入るのもここ2年くらいないので、あまり直接の声を聞くというのはなかったかなと思います」

――ロサンゼルスに行って変わったことは?
「変わったと思うことはないですね。常に同じような感じで今もそうですけどいるので、変わったということはないですね」

「一番お世話になった人」には、水原一平通訳を挙げた【写真:荒川祐史】

恩師・栗山氏の侍ジャパン監督就任報道「それは招集されてからかなと」

――日本に帰ってきて最初に食べたのは?
「昨日隔離期間が終わったので。それまではずっと自宅待機だったので、外では食べていないですね。家で食べていました」

――栗山英樹氏が侍ジャパン監督の有力候補という報道が出ている。2023年に召集された場合はどうするか?
「それは招集されてからかなと。まだ先の話ではありますので、コンディションも含めて自分がそういう立場にいなければいけないので、日本のプロ野球の選手たちのレベルも高いと思いますし、自分がまずはそこのレベルに維持して召集されるという状況になってみないと、なかなか考えることはないのかなと思いますね」

――4年前に一番の選手になると言っていた。どこまで近づけた? 今足りないことは?
「足りなかったと思うことはたくさんありますね。ただ、その目標に向けて確実にレベルが上がったかなと思うので、そこは自信持って言えるかなと思いますし、何を持って一番というのかがあいまいなところではあるので。そこがまた良かったりするんですけど、これからも目指していきたいところではあります」

――東日本大震災から10年。どういう思いか。
「何年たっても気持ちは変わらないですし、節目としては一つあるかも分からないですけども。僕も高校生ではあったので、忘れることはないかなと思うんですけども。出身の岩手であったり、そこの近辺、近くで見てくれた人たちは活躍するのはすごく喜んでくれる人たちも多いので、勇気づけられる事もこちらもたくさんありますし、逆にプレーを見てそう言ってもらえるのが一番ありがたい。こちらとしてはうれしい。そういう人がひとりでも増えてくれたらこちらとしてもやりがいがあると思うので、頑張りたいなと思います」

――私生活について、異国の地で戦う中で一番お世話になった方は?
「お世話になったのは(通訳の水原)一平さんじゃないかなと思いますね。常に一緒に仕事もしていますし、うん。それはまあ、その通りじゃないかなと」

――ご家族の中で支えになった言葉は?
「基本的に人に相談することはあまりないので、そんなにないですかね」

――家族とは連絡とらないんですか?
「連絡がくることはありますかね。でもそんなに長いことはとらないですね」

――たわいもない世間話で終わるんですか。
「そうですね」

東北大会を制した母校にもエールを送った【写真:荒川祐史】

守備も含めた三刀流「できるに越したことはない」

――マドン監督は守備も含めた三刀流について前向き。その思いは?
「マウンドを降りた後は今年も何試合か守ったりはしていたのでそれはその通りかなと思うので、後はスタートから外野に行くというのは監督だけではなくて、GMがトップでチーム編成しているので来年のチームのバランスによってかなと思うんですけど。できるというのは一つ選択肢が増えるので、ゲームの後半は特に野手を切りたい場面とか他の野手を切れるかなと思うので、できるに越したことはない。今のところはこんな感じかなと思います」

――今シーズン一番印象に残っているプレーは?
「DHを解除した試合は思い入れというか、大きかったかなと個人的にもそうですし、今シーズン最後まで戦い抜く中でもスタートの一試合として、皆が不安なくスタートするためには重要な1試合だったかなと思います。バランスよくスタートできたというのは大きなことかなと思います」

――印象に残っているホームランは?
「この1本というのはないですかね。46本まず打てたというのが一番かなと」

――花巻東が秋の東北大会初優勝。メッセージは。
「優勝目指して頑張ってほしいなということかなと思います。僕も目指してやってましたけど、なかなか行けるところではないので。甲子園というのがひとつ大きな目標ではありますけども、神宮大会もすごく大きな大会ではありますので、優勝目指して頑張ってほしいなとも思います」

――監督にメッセージは。
「連絡は取り合っていますので、この場でということはないですけど。監督に関しても勝つのが一番気持ちいいと思いますので、ぜひ優勝してほしいなと思っています」

――今シーズン技術的に向上した点は。
「一番はフィジカルがしっかりしてたということですかね。技術ではないですけど、そこがやっぱり技術に一番結びつくことなので、基本的にはしっかりフィジカルがあることでできる動きが増えてくるというところで言うと、フィジカルになってくるかなと思います」

――フォームの修正は?
「毎年状態が良くても悪くても少なからず微調整は続けていくので。ピッチングに関してもバッティングに関しても今年調子がいい時期でも微調整を繰り返しながらちょっとずつよくなるというのが多かったかなと思います」

結婚について「タイミングは考えていないですかね」

――隔離期間を経て現在のトレーニング状況は?
「アメリカでは2週間くらいはほとんど動かずに休んでいたので。日本に帰ってきてから、2週間くらい、自宅でトレーニングをまずして、昨日から外に出て動き始めたりはしているので、スローイングはきょうこの後からやります」

――MVPはどちらで発表を待たれる予定か。
「どこなんでしょうね。わからないです」

――高額納税者の大谷さんは税ついてどう思うか。
「ロサンゼルスは税率が高いので。自分の稼いでいる半分ちょっとくらいは納めなきゃいけないので。それは納めます。特に消費するということはあまりない方なので、今のところは貯まっていく一方なのかなと思います」

――メンタルの面で切り替えたことは?
「考え方を変えるというのは特にない。ただ怪我も続いていましたし、去年もあまり良いシーズンだとは言えないシーズンだったので、多くのチャンスをもらえる立場ではないなというのが大きく違うことかなと思いますけども。メンタル的に何を変えたというのはないですかね。試合に出れば勝ちたいなと思うのが普通ですし、チーム的に苦しい時期が続いていたので、そこに対してより勝ちたいなというのは毎年毎年高くなっているかなと思います」

――家庭を持つタイミングは?
「タイミングですか。タイミングは考えていないですかね。よきタイミングでというか。そうなるようにしかならないものだと思っているので」

――もう少し先ですか。
「そうですね。今のところはまだまだ先なんじゃないかなと思います」

――二刀流は日本の頃と変わらないか。
「今は変わらない。1年目、やるにあたってはアメリカのほうが、懐疑的な声がありましたけど、受け入れてくれる器は広いなと感じたので、どちらかというと日本の1年目のほうが幅としては狭かったのかなという印象が強いので、今は何も気にすることなく。あとは自分が結果を出すだけなので、そういう意味では変わったのかもしれないですけど。とくには大きく何かを変えるというのはなかったかなと思います」

――二刀流を続けていきたいか。
「そうですね。ここまで頑張ってきましたし、もっともっと高く行けると思っているので、まだまだ頑張っていきたいと思っています」

来季へ「もっともっと高いレベルで数字も残るんじゃないかなと思います」

――日本ハムの新球場のニュースについて気になるか。
「そうですね。関係者から画像とか送られてきたりとかするんですけど、どういう風になるのかなというのは興味深いところかなと思います」

――日本ハムの新球場でやりたいなどの思いは。
「今は全然考えていないですね。メジャーリーグでやり遂げることしか考えていないですし、そこで出し切るということしか考えていない。これから先どうなっていくかというのはわかりませんけども、今は考えていないですね」

――今シーズンは投げた翌日も試合に出場、1年間試合に出るイメージができた。来シーズンの楽しみは。
「シーズンが始まる前からそういう風な形になるということは決まっていたわけではなくて。自分が出れると思った試合は監督とコミュニケーションとりながらやっていこうという感じでスタートして。思ったよりも出れるねって感じで、シーズン通してできたので。それができるとわかったことが一番良かったというか、来年につながるところかなと思います」

――もっともっとやれるというイメージは。
「そうですね。バッティングもそうですけど、ピッチング。まだイニング数はそこまで多くはないので。数を増やせていけたらもっともっと高いレベルで数字も残るんじゃないかなと思います」

――食事で替えたこと、こだわったことは。
「シーズン中はビュッフェ形式というか。球場でもそういう感じで出ていたので。ある程度決まったものの中から自分で選んでいくというスタイル。ホテルに帰れば、ホテルのものしかないので。シーズン中はカロリーと運動量のバランスを考えるしかないですね。どちらかというとオフシーズンのほうが、特に今とか。栄養素に関しては細かくやっていくイメージかなと思います」

――今シーズンの一番のひらめきは?
「カットボールは多めに投げていたんですけども。それは後半に入るのにもすごく大きかったかなと。スプリットもそうですけど。その2つは大きかったですね。寝てる時とか、なんか行けそうだなというのが出てきたりするのが、やってきて一番面白いなって。次の試合で試してみようとかいうのが、やっていて一番面白いかなと思います」

――寝ている時にひらめいた?
「ふとした時に行けそうだなと思って。次の試合にやってみようっていうのをキャッチャーと試してみたりという感じですね」

――ベーブ・ルースについて。
「比較していただけるだけでとても光栄なことというか。残した数字だけではない方だと思うので、そこが一番すごいのであって、そういう風になるというのが、いつまでも覚えてもらえる選手ってなかなかいることではないので、そこは選手として目指すべき物の1つだと思いますし、そういう方だなと。実際にやっているところを見ていないですけど、多くの人が知っている、それはすごいことだなと」

メジャー移籍報道の鈴木誠也、引退の松坂大輔に関する質問も飛んだ【写真:荒川祐史】

オフの取り組み「一番はフィジカルを保って向上させていく」

――オフに取り組むことと来年の目標。
「一番はフィジカルを保って向上させていく。患部を含めて100パーセント、120パーセントっていうわけではないので、もっともっとやる余地はあるので、キャンプインまでにそこを詰めていって。そうすれば必然的にスキルの部分でも気付くことは多くなると思うので、あとはそこからのすり合わせはスプリングトレーニングに入ってから」

――数字は?
「一番は数じゃないかなと思っているので。どれくらい試合に出れるか、どのくらい打席に立てるか、どのくらい登板できるかというのが一番かなと。後はやれることをやって残った数字を良かった悪かったを振り返ればいいので。健康にシーズン通して出続けることが一番かなと思っています」

――アメリカ側の驚きを持った報道をどのように感じていたか。
「僕自身はやっているほうなので、自分がやっていることに対してすごいなということはないですね。違ったことをやっているので、単純にそう見えるのかなと思いますし、サンプル自体が少ないですし、今後多くなってくれば、この数字がすごいのかすごくないのかはっきりすると思います」

――広島・鈴木誠也がメジャー移籍報道、どのくらいの活躍すると思うか。
「ポスティングするかわからないですし、本人が行きたいのか行きたくないのかも分からないので。実際行った時の数字は予想できない。自分自身ですら予想できないので。他の選手となると。毎年毎年、レベルも上がっていますし、同じことをやっていたら同じような成績は残せないので。僕自身も今年と同じことをやっても、来年同じ成績を残せるかといったらそうではないので。常に上を目指さないといけないかなと思います。どこでやるにしてもそういう気持ちじゃないかなと思うので。同級生ですしずっと応援はしています」

――鈴木誠也選手はどう見ているか。
「そんな対戦していないですし、わからないですけど。おそらく今のプロ野球の中では頭抜けているバッターじゃないかなと思うので、向こうで対戦する機会があれば、それはそれで楽しみですし、やってみたいというのはもちろんあるかなと思います」

――松坂投手が引退した。存在はどのようなものだったか。
「ボストンのイメージが強い。今振り返って成績見ても素晴らしいですし、実際に投げている映像を見ても今見てもすごいなって印象を受けるので。できれば、打席の中とか見てみたかったなという気持ちはありましたけど。長い間頑張って素晴らしい成績を収めてこられた方なので、お疲れ様でしたと。今後野球界を盛り上げてくださればうれしいかなと思います」

――小さい頃は松坂さんの姿に憧れることがあったか。
「カッコいいなと思っていましたね。投げ方もそうですし、ワインドアップで投げるピッチャーっていうのも少なくなってきているので。真似したりとか常に見てきたピッチャーではあります」(Full-Count編集部)

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