【W杯欧州予選】スペイン代表の大一番で17歳ガビを抜擢したエンリケ監督に称賛集まる

スタメン起用されたガビ(右=写真はロイター)

スペイン代表が14日に行われたカタールW杯欧州予選でスウェーデン代表に1―0と勝利し、新星のMFガビ(17)を抜擢したルイス・エンリケ監督(51)に称賛が集まっている。

B組で最大のライバルのスウェーデンとの最終節という大一番でエンリケ監督は先発6人を変更。その中でも自らA代表に登用したガビのスタメン起用を貫いた。

すると17歳のワンダーボーイが指揮官の期待に応えて大活躍。攻守でチームの中心として躍動し、0―0で迎えた後半41分にガビからのパスが起点となりFWモラタの決勝ゴールにつながった。

12大会連続16度目の本大会出場を決めたエンリケ監督は「経験の浅い17歳の選手を抜擢したのは、彼がどんな選手になれるか深く知っているからだ」とガビの実力を絶賛。「驚きだ。5万人の声援を受けるプレッシャーを受けない。彼は素晴らしい力を証明した」とスペインの新スターに最敬礼だ。

スペインではガビへの称賛はもちろん、頂上決戦で17歳に命運を託したエンリケ監督の手腕にも賛辞が集まっている。

同国ラジオ局「ラジオエスタディオノーチェ」は「ガビがスウェーデンと対戦した試合は、ルイス・エンリケの最大の成功だ。監督は選手とその大胆さを見抜いている」と高く評価。若手の実力を見極める能力、そして大一番で臆することなく抜擢する大胆さを称賛した。

若き才能が次々と登場し、それを引き上げる指揮官の手腕が常勝軍団の強さの理由と言えそうだ。

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