シェル、新しいAI搭載アプリケーションをオープンAIエネルギー・イニシアチブを通じて提供

エネルギーおよびプロセス業界に時間面とコスト面の大きなメリットをもたらす製品

米カリフォルニア州レッドウッドシティ & オランダ・ハーグ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- C3 AI(NYSE:AI)とシェル(NYSE:RDS)は本日、エネルギーおよびプロセス業界を対象とした人工知能(AI)ベースのソリューションのオープンなエコシステムであるオープンAIエネルギー・イニシアチブ(OAI)を通じて、シェルの3つの新製品が利用可能になると発表しました。

C3 AI、シェル、ベーカー・ヒューズ、マイクロソフトが2021年2月に立ち上げたOAIは、エネルギー事業者、サービス・プロバイダー、機器プロバイダー、独立系ソフトウエア・ベンダーのためにオープンなフレームワークを提供し、BHC3 AI Suiteとマイクロソフト・アジュールを活用した相互運用性のあるソリューションを提供できるようにしています。3つの新しいOAI製品となる「Shell Process Optimiser for LNG」(LNG向けシェル・プロセス・オプティマイザー)、「Shell Corrosion Advanced Risk Modelling and Analytics」(シェル腐食リスク先進モデリング・分析)、「Shell Autonomous Integrity Recognition」(シェル自律完全性評価)は、エネルギー業界の事業で重要な課題を解決するユースケースを対象としています。BHC3の拡張可能なAIアプリケーション開発プラットフォームとSaaSアプリケーション上に構築された、シェルの実績ある分野特化型AIアプリケーションを使用して、企業はデータの発見およびクリーニングから、重要なビジネス分野におけるアプリケーション導入と価値実現へと、迅速に移行できます。

新製品の詳細は以下の通りです。

  • Shell Process Optimiser for LNG:このアプリケーションは、最新鋭のLNGプロセス・エンジニアリングおよび技術とデータ分析を一体化し、資産エンジニアが最適化手段として選んだ重要な運転条件を変更することで、現在の生産量と最適な生産量とのギャップ(潜在的生産量とのギャップ)を縮めて、資産の生産量を高められるようにします。アプリケーションは圧力、温度、流量などのセンサー情報を統合し、特別設計の資産向け機械学習モデルを使用して、最適な設定値を算出します。未知の相関関係やスイート・スポットを明らかにし、最適な戦略を最適化のノウハウとして導き出します。Shell Process Optimiser for LNGは運用上、経済上、エンジニアリング上の制約に対応でき、実用的な知見を引き出して、連続的なクローズドループのプロセス制御層に統合・導入し、持続的な恩恵を実現します。
  • Shell Corrosion Advanced Risk Modelling and Analytics:このアプリケーションは斬新なデータ分析技術を使用して、内部の腐食や浸食を予測し、検査・保守業務の優先順位付けと対象選択を改善します。このソフトウエアは、収集したさまざまな拠点データを使用し、人工知能を活用することで、漏れが発生する前に、腐食や浸食を予測して劣化を特定できる新たな知見を提供します。本ソリューションを使用する事業者は、検査コストとHSSEリスクを低減し、漏れに関連したコストを最小化して、生産量を安全に上限まで引き上げることができます。さらにShell Corrosion Advanced Risk Modelling and Analyticsは、手作業による退屈な現場検査の必要性を減らすことができるため、時間およびコストの大幅な削減につながります。
  • Shell Autonomous Integrity Recognition:このアプリケーションにより、検査員は、迅速かつ容易に自動画像キャプチャーと評価の機能を活用して、外部完全性検査の実行をサポートできます。ハンドヘルド機器、ドローン、ロボットを用いた検査から取得するデータをクラウドで処理することで、検査員は問題を客観的に評価し、見落とされていた項目を特定し、デスクで報告書を作成するための時間を短縮し、保守計画のための入力情報を改善できます。Shell Autonomous Integrity Recognitionアプリケーションにより、ユーザーはマシンビジョンを使って外部の腐食と絶縁膜の問題を特定・分類し、漏れを減らすことができます。ユーザーはこのアプリケーションを使用して、目視検査の品質、効率、標準化を改善できます。

これらの製品は、OAI加入者が利用できるポートフォリオ・ソリューションを拡大し、エネルギーおよびプロセス業界における企業AIの導入を加速します。

C3 AIの最高経営責任者(CEO)のトーマス・M・シーベルは、次のように述べています。「これまで、ほかの事業者が提供する実証されたAIソリューションや高度な分析ソリューションを利用できるようにする石油・ガス事業者向けの枠組みはありませんでした。シェルは、BHC3 AI Suite上に構築されたソリューションを、さらにOAIに持ち寄ることで、市場でのリーダーシップを示すと共に、OAIをほかにない独自の協業モデルとして確立することになります。」

これらのアプリケーションにより、OAIが提供するサービスの重点分野を資産およびシステムの信頼性から、施設とプラントの最適化、そして資産の完全性へと拡大できるため、高度に差別化された分野特化型の実績と相互運用性を備えたAIアプリケーションやモジュールのポートフォリオを拡大できます。これらのアプリケーションを一緒に導入してビジネス価値を実現し、拡張性と将来性のある参照アーキテクチャーを構築できます。

シェルの計算科学およびデジタル・イノベーション担当バイスプレジデントのDan Jeavons氏は、次のように述べています。「本日発表した製品は、すでにシェルが導入済みであり、業務の効率化や節約、新たな収益や機会の創出を可能にすることが実証されています。成長するOAIエコシステムに、さらに多くの製品が追加される中、C3 AI、ベーカー・ヒューズ、その他のエコシステムのパートナー企業と協力して、将来のエネルギー・システムのために次世代プラットフォームを開発することが楽しみです。」

__C3\.aiについて
__C3\.ai(NYSE:AI)は、企業向けAIアプリケーション・ソフトウエア企業として、世界中の組織のためにデジタル変革を加速しています。C3 AIは、完全統合された製品ファミリーを提供し、大規模なAIアプリケーションを開発、展開、運用するためのエンドツーエンド・プラットフォームの[C3 AI Suite](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=https%3A%2F%2Fc3.ai%2Fproducts%2Fc3-ai-suite%2F&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=C3+AI%26%23174%3B+Suite&index=3&md5=96d25954f4dad823af0df92c96cbbe6c)、業界別SaaS型AIアプリケーションのポートフォリオの[C3 AI Applications](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=https%3A%2F%2Fc3.ai%2Fproducts%2Fc3-ai-applications%2F&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=C3+AI+Applications&index=4&md5=2fe885cefd0fa260b0b0b5092ea9c185)、AIと機械学習のために設計された業界別CRMアプリケーション・スイートの[C3 AI CRM](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=https%3A%2F%2Fc3.ai%2Fproducts%2Fc3-ai-crm%2F&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=C3+AI+CRM&index=5&md5=b811e767c9610af48be3e65acd9822ea)、日々のビジネス課題にデータサイエンスを適用するノーコードAIソリューションの[C3 AI Ex Machina](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=https%3A%2F%2Fc3.ai%2Fproducts%2Fc3-ai-ex-machina%2F&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=C3+AI+Ex+Machina&index=6&md5=4730944378df866e7f077b2ac49c17cb)が含まれます。C3 AI製品の中核には、オープンで[モデル主導型のAIアーキテクチャー](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=https%3A%2F%2Fc3.ai%2Fc3-ai-suite%2Fmodel-driven-architecture%2F&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=%26%2312514%3B%26%2312487%3B%26%2312523%3B%26%2320027%3B%26%2323566%3B%26%2322411%3B%26%2312398%3BAI%26%2312450%3B%26%2312540%3B%26%2312461%3B%26%2312486%3B%26%2312463%3B%26%2312481%3B%26%2312515%3B%26%2312540%3B&index=7&md5=abf639042b60cd58e8667e1fdb16c46d)があり、データサイエンスとアプリケーション開発を飛躍的に簡素化しています。詳細については、[www\.c3\.ai](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=http%3A%2F%2Fwww.c3.ai&esheet=52525638&newsitemid=20211115005637&lan=ja-JP&anchor=www.c3.ai&index=8&md5=0b77b12596d13f512c42f4ac0372d04e)をご覧ください。

ロイヤル・ダッチ・シェルについてロイヤル・ダッチ・シェルはイングランドとウェールズで設立され、ハーグに本社を置き、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの証券取引所に上場しています。シェル傘下の企業は70カ国・地域以上に拠点を持ち、石油・ガスの探査および生産、液化天然ガスの生産・販売とGTL、石油製品・化学品の生産・販売・出荷、再生可能エネルギー・プロジェクトを含む事業を手掛けています。詳細情報については、www.shell.comをご覧ください。ロイヤル・ダッチ・シェルが直接的かつ間接的に投資している企業は、別個の法人格を有しています。本文書において「シェル」は、一般的にロイヤル・ダッチ・シェルとその子会社を指すために便宜上使用されている場合があります。

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