「進撃の巨人」制作委員会「差別の象徴を安易に商品化」と謝罪 「マーレの腕章」販売中止 

アニメ「進撃の巨人」The Final Season製作委員会は15日、公式ホームページで「マーレの腕章」の受注・販売を中止すると発表した。作中に登場するキャラクターの衣装を再現した商品として、14日に受注を開始したばかりだった。

「マーレの腕章」は作中で悪魔であるエルディア人と他人種を区別するために設けられた腕章として描かれており、ナチスドイツでユダヤ人を区別するために「ダビデの星」をあしらった腕章を身につけることを強いていた歴史的事実を想起する声が、SNS等で挙がっていた。HPでは「作中で人種差別、民族差別の象徴として描かれたものを安易に商品化したことは配慮を欠いた行為であったと認識しております。大変申し訳ありませんでした。『進撃の巨人』作委員会は、いかなる差別も認めるつもりはございません」と声明を発表。「すでに商品をお申し込みされた皆様、ならびに『進撃の巨人』ファンの皆様にも深くお詫び申し上げます。今後は同じことの無いよう、より一層気を引き締めて運営を行って参ります」と謝罪した。

今年4月に完結した人気漫画を原作とするアニメは来年1月9日、NHK総合で第76話「断罪」より放送がスタートする。

アニメ「進撃の巨人」公式アカウントで発表された「マーレの腕章」

(よろず~ニュース編集部)

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