沖縄コロナ新規感染ゼロ、1年4カ月ぶり 県は警戒の継続呼び掛け(11月16日朝)

 沖縄県は15日、同日の新型コロナウイルス新規感染者がゼロだったと発表した。新規感染者がゼロになるのは2020年7月18日以来、約1年4カ月ぶり。14、15の両日は米軍関係の感染者もゼロだった。県は「県民の行動で感染を抑えられている。医療従事者が献身的に治療した成果もある」と、県民や医療界の協力に感謝した。同時に「検査で判明した陽性者がゼロという意味で、まだ感染者はいるかもしれない」と警戒の継続を呼び掛けた。

 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 県によると月曜日は検査数が少ないため、1週間の中で新規感染者が少ない傾向にある。県の糸数公医療技監は「16日以降はまた感染者が出るかもしれない。怖いのは油断して大きな集団感染が起こることだ」と述べ、マスク着用など基本的な感染予防の徹底を求めた。
 糸数医療技監は、過去の事例から県内の感染拡大が県外の感染拡大とリンクしているとして「県外も流行はないので、しばらくは(感染者の少ない状態が)続くと思う」と分析。一方、「ワクチン効果が薄まるとか、人の動きが活発になると感染要因は増える」と、年末年始に向けて警戒が必要との認識を示した。
 15日は療養者が64人で入院患者は7人、重症者はゼロだった。人口10万人当たりの新規感染者(直近1週間)は1.28人で全国8番目の高さだった。
 県内の感染第5波はことし7月中旬に始まり、1日の新規感染者が800人を超えるなど最大の波となった。県は第5波の影響をまとめる作業をしている。
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