【九州場所】地元Vに燃える正代 昨年 “凱旋” 消滅で「リベンジですよ」後援会もパレード準備

2日目で初日が出た正代(東スポWeb)

〝リベンジ祝勝会〟だ。大相撲九州場所2日目(15日、福岡国際センター)、熊本出身の大関正代(30=時津風)が小結逸ノ城(28=湊)を寄り切って初日を出した。

初優勝した昨年秋場所後に大関昇進。11月は地元の九州場所で〝凱旋〟を果たすはずが、新型コロナウイルス禍の影響で東京開催へ変更された。しかも大関となってから優勝がないだけに「地元の人に、いい相撲を見せたい。優勝するなら地元で」と特別な思いを口にした。

その正代に熊本・宇土市後援会も大きな期待を寄せている。本場所中は白星を挙げるごとに地元で花火を打ち上げて応援。正代が先月に帰省した際には、コロナ対策で人数を絞った上で激励会を開催したという。

金田光生会長は「(先場所の不振を)引きずっている感じもなく安心した。『2年ぶりの九州場所だから精いっぱい頑張る』と言っていた」。11日目の24日には会場へ応援に駆け付ける予定で「熊本の〝馬力〟を持っていきます」と地元名物の馬刺しを差し入れる計画も明かした。

一番の願いは、ご当地場所での優勝だ。初Vや大関昇進の際はコロナ禍で本人を招いてのお祝いができなかっただけに、金田会長は「(白星が)2桁いけば何とか日本相撲協会の許可をもらって、地元で祝勝会を計画しています。優勝すればパレードも。(昨年の)リベンジですよ」と意気込んでいる。

故郷の期待に応えるためにも、今場所は何が何でも結果を残したいところだ。

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