阪神は4年連続で最多失策数、中日は貧打…ワースト成績から見える各球団の課題は?

中日・与田剛前監督(左)、阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

打撃部門は多くの項目で中日が6位に

2021年のプロ野球も残すところ、20日から始まる日本シリーズを残すのみとなった。今季、各球団の課題、弱点となったのはどの部分だったのだろうか。チーム成績の中で、リーグワーストだったものをピックアップ。そこから来季、それぞれの球団が改善しなくてはいけないポイントを探る。今回はセ・リーグ編。

【打撃成績】
打率:中日(.237)
得点:中日(405)
出塁率:中日(.291)
本塁打:中日(69)
四球:中日(326)
盗塁:DeNA(31)
盗塁死:広島(40)
盗塁成功率:DeNA(53.4%)
三振:阪神(1082)
併殺打:DeNA(107)

5位の中日が打率、得点、本塁打など多くの項目でリーグ最低となった。本拠地が広いバンテリンドームではあるものの、四球や出塁率もワースト。上位浮上のためにも、来季は四球を増やして出塁率を高め、得点を増やすことが求められるだろう。最下位だったDeNAは打率はリーグ2位ながら、長距離砲が並ぶ打線は機動力を欠き、盗塁数はトップの阪神(114)と大きく差が出た。

強力打線のDeNAは上位進出へ投手成績改善が急務

【投手成績】
防御率:DeNA(4.15)
失点:DeNA(624)
被本塁打:ヤクルト(144)
被安打:DeNA(1237)
与四球:巨人(464)
奪三振:阪神(986)
暴投:DeNA(41)

やはり最下位だったDeNAが並んだ。防御率はリーグ唯一の4点台などあらゆる部門でワースト。巻き返しへは、投手陣の底上げが急務となる。昨季ワーストだったヤクルトは今季、チーム防御率をリーグ3位(3.48)と改善して優勝まで駆け上がっている。

【守備成績】
失策:阪神(86)
守備率:阪神(.984)
捕逸:広島(9)

阪神の86失策は、最少だった巨人の45個の倍近くを数える。失策数ワーストは4年連続とあって、綻びが目立つ。今季は優勝まであと一歩まで迫りながら大事な場面でのミスも目立っただけに、弱点が解消できれば頂点はしっかり見えてくるはずだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2