【九州場所】宇良 “因縁” 豊昇龍を下し無傷3連勝「幕内で対戦できたことはうれしかった」

豊昇龍(左)をうまく引き落とした宇良(東スポWeb)

小兵の業師が注目対決を制した。大相撲九州場所3日目(16日、福岡国際センター)、幕内宇良(29=木瀬)が、元横綱朝青龍を叔父に持つ幕内豊昇龍(22=立浪)を破り、初日から3連勝を決めた。

立ち合いで低く当たって圧力をかけると、相手が前に出たところで、すかさず引き落としを決めた。2017年夏場所以来の幕内3連勝スタートに取組後は「基本を意識した。たまたま」と言葉少なに振り返った。

豊昇龍と幕内では初顔合わせ。19年初場所の幕下での対戦では宇良が右ヒザ負傷し、その後に長い休場を強いられた。〝因縁の相手〟と再び相まみえたが、過度な意識や気負いは一切なし。それどころか「〝ここまで来たよ〟くらい。幕内で対戦できたことはうれしかった」と久々の対戦に感慨深げな表情を浮かべていた。

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