ボクシング界に新たな “内紛” 騒動続くJBCとの協力関係をJPBAが徹底見直し

退職を求められているJBC浦谷信彰執行理事(東スポWeb)

ボクシング界に新たな〝内紛〟だ。日本プロボクシング協会(JPBA)は16日、日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長宛てに通告書を送付したことを発表した。

JPBAは、昨年末のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで王者の井岡一翔(志成)に起きたドーピング騒動などの責任を追及する形で、JBCの浦谷信彰執行理事に退職を求める要請書を提出したことを先月16日に発表。10月中の回答を求める中で、29日に返答が返ってきたという。

しかし「まったくの無回答というべき内容」(JPBA)だったため、これまでの協力関係を厳しく見直すことに着手。今月13日に開催された臨時理事会の決議を受け、文書で「JBCからプロモーターに対する興行経費の請求書に役員費、交通費の個々の明細を記載すること」「来年1月から(JBCに支払っている)試合承認料とライセンス料について、JPBAと各地区協会で一時的に預かること」を通告した。

9月のWBC世界ライトフライ級王座戦での〝バッティング騒動〟では再戦の通達などを含めて対応の遅さを、前王者・寺地拳四朗(BMB)、現王者の矢吹正道(緑)の両陣営から非難されたばかりのJBCだが、さらなる難題に直面した格好。どのような対応がなされるのか動向が注目される。

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